トンボの王様ともいえるオニヤンマ。このオニヤンマに似せたフィギュアが、キャンパーや渓流釣り師などの間で静かなブームを起こしている。
何に使うのか。
オニヤンマは、強靭なあごを持ち、ハエ、アブ、ブユ、蚊などを捕食する。
緑の目に、黒地に黄色のストライプが特徴のオニヤンマ。この姿に気づくのか、フィギュアをおくだけで、天敵を恐れるアブなどが寄り付かなくなるというのだ。手製のオニヤンマのフィギュアを作ってSNSに投稿したり、ちょっとしたブームになっている。
そもそも、オニヤンマとは、成虫になると10センチほどにもなる大型のトンボで、大人の手のひらくらいの大きさだ。
その力強い骨格や大きさから、オニヤンマを見つけたら「かっこいい」という声が子供たちから上がる。トンボ界のカブトシムのような存在と言ったらいいだろうか。
今年、人気に火をつけたのは、釣り具ラインメーカー「サンライン」や虫除け専門店「アクト」が発売する「おにやんま君」。当初、渓流釣りの仲間うちで人気が出たという。
その後、近年のキャンプ人気に加え、新型コロナの影響で、キャンプをする人がさらに増えたことから、虫を嫌う人たちがおにやんま君を求め、品切れになることもあるという。
さらに、身近なもので、手作りする人も出てきた。黒いストローなどに黄色のテープを巻き付けて胴体を作り、緑色のBB弾やビーズ2つを目としてつけるというものだ。作ったものをSNSにアップすると、分けて欲しいといったコメントがついているのを目にする。
蚊やアブの天敵であるオニヤンマのフィギュアを帽子や家の前にぶら下げると、アブや蚊が寄ってこないのではないか、という仮説のもと作られたこのおにやんま君。
さて、肝心の効果は、どうなのか。TwitterやFacebookでは、「真似して作ってみて、一週間ほど。正直、効果を感じない...」という声がある一方、「正直あんまり期待してなかった、おにやんま君。おにやんま君に(テントの前で)門番してもらったら、アブが皆退散。おにやんま君、疑っててすいませんでした」「昆虫の王者は伊達ではない!よくききます」などという声があり、効果はそれぞれのようだ。