メスのジェンツーペンギンのカップル、エレクトラとビオラがママになった。他のカップルから迎えた卵が無事孵化したためだ。CNNなどが伝えた。
この3羽が暮らすのは、スペインの水族館「オセアノグラフィック・バレンシア」。CNNによると、エレクトラとビオラは一緒に巣作りを始めるなど、生殖前の行動が見られるようになったという。それを見た飼育員が、他のペアの卵を育てさせることにした。
卵は8月に孵化し、2羽は今子育て中だ。水族館の公式サイトでは、3羽の写真や動画も公開されている。赤ちゃんがお母さんのお腹の下に潜っていたり、親子でキョロキョロしていたりと、仲良く暮らしている様子だ。独り立ちするまで75日ほどかかるという。
CBS NEWSによると、この水族館で同性カップルのペンギンが子どもを持つのは初めてだが珍しいことではなく、同性カップルは450種以上の動物で一般的だという。
他の動物園や水族館でも、同性ペンギンが子どもを育てる例は報告されている。
イギリス・ロンドン動物園には複数の同性カップルのペンギンがおり、LGBTQプライド月間を祝った。
アメリカ・ニューヨークのセントラルパーク動物園で同性カップルのペンギンが卵をかえして育てたという話は絵本『タンタンタンゴはパパふたり』の題材にもなっている。