静岡県浜松市で8月17日、国内最高気温に並ぶ41.1度を記録した。
暑すぎるという驚きはもちろんあるが、「浜松」ということにも驚く。これまで「暑い」といえば、国内最高気温を観測している埼玉県熊谷市や、2007年に74年ぶりに国内最高気温を更新した岐阜県多治見市のイメージが強い。
どうして急に浜松が暑くなったのか?静岡地方気象台に聞いた。
40度にもなったことがなかった
浜松が41.1度を観測したのは8月17日の午後0時10分。よく晴れており、西からの風が吹いていた。気象台の担当者は驚きを隠さない。
「これまで県内で気温が高くなるといえば、もう少し内陸の天竜や佐久間でした。浜松は40度にもなったことがなかったので…」
そうなのだ。気象庁のデータでは、浜松で40度を超えたのは前日の8月16日の40.2度が初めて。それまでは2013年8月11日に記録した39.8度が最高だった。
なぜ急に高温を記録したのか。
「愛知県境(西)からの風によるフェーン現象ではないかと考えられます」
フェーン現象は、山を越えて吹き降りた高温の風により気温が上がること。数日間暑い日が続いていたことに加え、風向きによりフェーン現象が起きたことで気温が上がった可能性があるという。
また、ウェザーニューズはハフポスト日本版の取材に、この日の朝の最低気温は27.8度までしか下がらなかったため、気温が上がりやすかったことも要因の一つだと指摘している。
「浜松餃子焼けるな」 「悔しい」
あまりの暑さに、Twitterでは「静岡県浜松市」「国内最高気温」などが日本のトレンド入り。これまで浜松は餃子の年間購入額で日本一になったこともあるためか「浜松餃子焼けるな」などという投稿や、熊谷市民と思われる人からは「何となく悔しい」などの声も上がっていた。