「おぎやはぎ」小木博明さんが腎細胞がんを公表 ⇒ 「定番じゃないコメント」に共感の声

おぎやはぎの小木博明さんが一時休養を報告した言葉に、反響が広がっている。その理由は?コロナ禍の今、「病気と休養」の伝え方を考えたい。
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お笑いコンビ「おぎやはぎ」の小木博明さん
時事通信社

お笑いコンビ「おぎやはぎ」の小木博明さんが、腎細胞がんが見つかったとして、一時休養することを所属事務所の公式サイトで公表した。本人による報告の言葉に、反響が広がっている。

 

■「ご理解いただき感謝」

所属事務所の人力舎は8月14日、公式サイトで、小木さんが入院時の検査の結果、初期の腎細胞がんが見つかったと発表。治療に専念するため、一時休養することを明かした。

「仕事復帰時期に関しては9月頭を予定しておりますが、治療の経過を見ての判断になります。皆さまには、ご心配、ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解賜りますよう、お願い申し上げます」と説明している。

サイトでは、小木さん本人による以下のコメントも掲載した。

<まったくの私事でございますが、とてもびっくりしたことがありましたので発表させていただきます。
なんと私小木博明、腎細胞がんが見つかり、手術のためしばらくお休みをいただきます。幸い取り除けばよいという所謂ステージ 1であるのですが、「まさか自分が」という有名な言葉を皆さまにお送りしたいと思います。
元来自分は病院好きで、さまざまな検査をしていましたが、今回ゆっくり身体を診ていただいたおかげで見つけることができました。「まさか自分が」となる前に、皆さまもゆっくり時間を取って検査をされることを強くお勧めします。
大事なことを言い忘れましたが、関係者の皆さまには、この度の休養に関してご理解頂き感謝しております。
以上、びっくりしたことの発表でした>

■繰り返される「ご迷惑」への「お詫び」

小木さんのコメントには、「お詫び」や「謝罪」の言葉が一切ない。

「こういうテンションのコメントは今後皆が見習うべきものだと思う。コロナの時もそうすれば良い。病気になりたくてなるわけじゃないし、本人のせいでもない」

「定番の『ご迷惑をおかけし』がなく、代わりに『ご理解に感謝』とあるのがいい」

「詫びる必要も無いし、迷惑かけると思う必要も無い。だってお互い様だから」

Twitterでは、小木さんの「定番」と異なるコメント内容に共感する声が上がっている。

新型コロナウイルスの感染拡大は、芸能界にも広がっている。著名人が感染や活動休止を発表する際、たびたびお詫びや謝罪のコメントが出されていた。

サッカーJ1神戸の酒井高徳選手は3月末、チーム公式サイトで、コロナ感染を報告するコメントを公表

「今回はサポーターの皆さんや一般の方々、全選手、スタッフ、その家族やご友人に不安とご迷惑をおかけしてしまうことになり、本当に申し訳ございません」「多くの方々にご不安やご迷惑をかけてしまっていること、全ての皆様に心からお詫び申し上げます。大変申し訳ありません」などと述べた。

俳優の横浜流星さんも、新型コロナの療養から復帰する際、自身のインスタグラム で「この度は沢山の方々に、多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたことを心よりお詫び致します」と記した。

テレビ朝日の富川悠太アナウンサーは、新型コロナウイルスに感染し、約2か月ぶりにニュース番組「報道ステーション」に復帰した際、番組内で「感染拡大の防止を呼びかけていたにもかかわらず、番組内に私を含め5人の感染者が出てしまいました。改めてお詫びを申し上げます。そして視聴者の皆様からは多くのお叱りの言葉をいただきました。一つひとつ真摯に受け止めます」と述べていた

 

■本田圭佑さん「謝罪する必要なんてない」

こうした中、感染を理由に謝罪することに異議を唱える声も上がっている。

プロサッカー選手の本田圭佑さんは、クラスターが発生した立正大淞南高校(島根県松江市)のサッカー部員などに対し、「コロナ感染に関して謝罪する必要なんてないよ。対策してても感染する確率を0にはできんから」「非難してる人だけでなく、心配してる人も沢山いることを忘れんといて」などとツイート。生徒たちの体調や心情を慮る内容に、17万件を超える「いいね」が付き、共感する声が広がっていた。