花火大会、夏祭り、音楽フェス…夏の風物詩と言われるイベントの多くが中止となっている2020年。
日本では、いくつもの音楽フェスやライブイベントが、苦渋の決断の末キャンセルされています。
一方、海外では屋外でソーシャルディスタンスをとった上で開催されているライブも。その中でも特に、イギリスで新たに行われた野外ライブの方法に注目が集まっています。
イギリスでは、現地時間8月13日にソーシャルディスタンスをとったライブが開催されました。会場となったのは、ニューカッスルのゴスフォースパークの敷地内にある競技場。
ソーシャルディスタンスを確保することに特化した「バージン・マネー・ユニティ・アリーナ(Virgin Money Unity Arena)」というライブ会場が開設されました。
公式サイトによると、最大2500人の集客が可能で、およそ2メートルずつ離れた鑑賞用のプライベートエリアが500個設けられています。
公式Twitterで紹介している写真や動画によると、スペース内に椅子を持ち込んでる人も多く、ゆったりとライブを観ることができそうです。
この形式でのライブは、9月までスケジュールが決まっており、音楽ライブ以外にもコメディアンのショーなども行われることが発表されています(8月13日時点)。
BBCによると、混雑などを回避するために、歩行通路は一方通行。また、フードとドリンクなどはアプリで注文し、鑑賞スペースまで配達されるので、「フェス飯」も堪能できそうです。
この日ステージに立ったのは、イギリス出身の人気シンガーソングライターのサム・フェンダーさん。イベントの公式Twitterでは、ライブの動画も紹介。大盛り上がりです。
ドライブイン方式も。クラクションで盛り上げる
新型コロナウイルスの感染拡大により、これまで通りライブができない中、アメリカやヨーロッパなどでは、ドライブイン方式でライブが行われてきました。
5月には、デンマークで、シンガーソングライターのマッズ・ランガーさんがドライブイン方式でライブを行いました。Forbesによると、ステージ前に整列駐車した参加者に向けて演奏。演奏はFMラジオを通じて車内に届けられ、参加者はクラクションを鳴らして盛り上げました。