関東を突然襲ったゲリラ豪雨。
突然の大雨を表すこの単語に、実は『ゴリラ豪雨』という名称なのではないかという“疑惑”が浮上している。
突拍子もないように思える話だが、一体どういうことなのか。
きっかけは、東京ズーネットのTwitterの投稿だ。
「ゲリラ豪雨という言葉も普及しましたね...🦍」
東京ズーネットは8月12日の投稿で「ゴリラ」「ゲリラ」の2つの単語について、それぞれ英語表記と発音記号を並べている。
「gorilla」と「guerrilla」でスペルは異なるが、英語の発音記号が同じだったのだ。英語での“同音異義語”を、日本語では「ゴリラ」「ゲリラ」と読み分けていることになる。
ゲリラ豪雨は“ゴリラ豪雨”でもある。ズーネットのツイートはそうとでも言わんとしているのだろうか。
しかしこの“疑惑”は、英語を前提とした話にすぎない。
ゲリラ(guerrilla)はそもそも、スペイン語の単語だ。それがそのままのスペルで、英単語としても用いられている。
スペイン語では、ゲリラとゴリラはスペルも発音も異なる。
ちなみにゲリラ豪雨は、マスコミがつくった用語とされている。朝日新聞の2010年7月9日付の夕刊によると、定義はなく、気象庁は使っていない。