コロナ禍の夏、みんなどうやって過ごしてる?「罪悪感で押しつぶされそう」と悲鳴も

室内のプレイルームは閉鎖、お祭りは中止、公園も密…親子ともストレスが溜まっている。帰省する?しない?も、判断が難しい。
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自宅のプールで遊ぶイメージ
写真AC

長い梅雨がやっと終わったと思ったら、今度は猛暑。新型コロナウイルスの流行も収まらない。外出しづらい状況が長引き、親たちから悲鳴も上がっている。 

涼しい場所で子どもを遊ばせたいけど、新型コロナウイルスの影響で閉鎖しているところも多いし、移動での三密も心配…。親たちの声や工夫を聞いた。

 

どこまで注意すればいい?8割は帰省しないという調査も 

「子どもとのお出かけは悩ましい」「何かしてやらないと罪悪感で押しつぶされそう」ーー。

新型コロナウイルス流行による緊急事態宣言で自粛(学校や保育園、幼稚園も休み)→梅雨→新型コロナ流行が継続したままの猛暑と夏休み到来で、Twitterにはこうした親たちの悩ましい声が上がる。

「どこまで注意すればいいのかな…うちは、子連れでもショッピングセンターとかは普通に行ってしまってます」。神奈川県で1歳の子どもを育てる30代女性はこう話す。

長雨からの猛暑で外で遊ばせるのは難しいが、室内のプレイルームはどこも閉鎖。日中自宅にいるとテレビを見る時間が長くなってしまうことにも罪悪感を覚える。そのため、消毒をこまめにするなど感染予防をしながら出かけているという。

9月には関西地方にある夫の実家に帰る計画もあるが、まだチケットなどの手配はしていない。

「うちは神奈川県なので『Go To トラベル』も使えるけれど、新幹線や飛行機での密が心配。夫は気にしすぎても仕方ないと言いますが、どうすればいいか決められていません。家だともうやることがないし、どうしようかな」

ことしはお盆に帰省をしないという人も多い。クロス・マーケティングの調査によると、78.2%が「帰省する予定はない」と回答 。帰省予定のある人のうち半数は、帰省先が同じ都道府県内だった。

 

親もストレス発散できず。夕方の忙しい時間は「頭が沸騰しそう」

「プレイルームの閉鎖やイベントの中止が本当にきつい」。5歳から0歳まで3人の子どもを育てる東京都の女性はそう漏らす。昨年まではショッピングモールのプレイルームや近所の公園にあるじゃぶじゃぶ池、お祭りに花火大会と夏はたくさん出かけていたが、今年は屋内のプレイルームが閉鎖、お祭りは中止、近所の公園は「三密」の状態になり出かけるのをためらう。

「子どもの多い地域なので遊び場は人が多くて…。春に3人目が誕生したということもあって、2月から公園にも一度も行ってません。暑くなってきてからは毎日プールをしているのと、緊急事態宣言の自粛期間中に買ったトランポリンで遊ばせて乗り切っています」

困るのは子どもの遊び場だけではない。新型コロナウイルスが流行する前までは、月に1回程度、託児のあるマッサージに行ったり、知り合いに子どもを預けて買い物に行ったりして気分転換していたが、それもできなくなった。

まだ下の子が小さいこと、コロナ禍で外に遊びに行けないこと、気分転換もしづらいこと。そうしたことが重なり合って親子ともストレスが溜まり、「夕方の忙しい時間は『頭が沸騰しそう』って思う。少しずつこの生活にも慣れてきたけど、Uber Eatsとかも頼みながらどうにかやってます」と話す。

 

自宅でのプール、キャンプ、夏祭り…知恵をしぼる人たち 

Twitterを覗いてみると、いつもと違った夏をなんとか楽しもうとする人の姿も。自宅でのプールや庭でのキャンプ、「今日は自宅で夏祭り」とかき氷や焼きそばを作って楽しむという人もいるなど、アイデアが広がっている。

また、屋内の施設も各所にアルコールスプレーを配置したり、予約制にしたりと感染予防や三密の回避に知恵を絞っている。Twitter上には「予約制だから全然密じゃなかった」などという報告も上がっていた。