小池都知事「感染拡大特別警報」と警戒。カラオケ・飲食店の営業時間短縮を要請へ

「さらに悪化した場合は、都独自の緊急事態宣言を出すことも考えないといけない」と、危機感を示した。
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東京都の小池百合子知事(2020年7月23日撮影)
時事通信社

東京都は7月30日、都内のカラオケ店やアルコール類を提供する飲食店を対象に、営業時間の短縮を要請することを発表した。同日開かれた新型コロナウイルス感染症対策本部会議及び臨時記者会見で、小池百合子都知事が明らかにした。

7月30日、東京都で新型コロナウイルスの新規感染者367人が確認された。1日に確認された感染者数は過去最多の人数となった。 

現在の感染状況について、小池知事は、「感染拡大特別警報」の状況にあり、「一刻の猶予も許されない」と、強い警戒感をあらわした。

都内全域、全世代に感染の広がりがあると見られ、20、30代が6割ともっとも多く、40、50代が2割、重症化リスクが高い60代にも拡大しており、クラスターも散見されると説明。

特に、会食など飲食を伴う場での感染の事例が増えており、「感染予防、感染対策は万全に。夜間の繁華街への外出はさけてほしい」と都民に呼びかけた。

都は、酒類を提供する飲食店、カラオケ店に対し、8月3日〜31日まで、営業時間を朝5時から夜10時までに短縮することを要請。

ガイドラインを順守し、ステッカーを掲示し要請に応じた中小の事業者に対し、一律20万円の協力金を支給する方針だ。

小池知事は「さらに悪化した場合は、都独自の緊急事態宣言を出すことも考えないといけない」と、危機感を示した。