7月1日から運営が再開された東京ディズニーランドと東京ディズニーシーの「トラッシュカン」と呼ばれるゴミ箱に、ネット上で賞賛の声があがっている。
パークの運営に際しては、様々な形で新型コロナウイルスの感染予防対策を講じられているが、なぜゴミ箱に注目が集まったのか。
東京ディズニーランドと東京ディズニーシーには元々、「トラッシュカン」と呼ばれるゴミ箱が園内の至るところに設置されている。
新型コロナウイルスの感染が拡大する以前から、来園者に快適にパークで過ごしてもらうため、園内のどの場所に居ても気軽にゴミが捨てられるようにと配慮されたものだ。
しかし、今回注目されたのはゴミ箱の設置数ではなく、それに施されたある仕掛けにあった。
ゴミ箱をよく見てみると、あらかじめヒモのようなものが括り付けられており、利用者が蓋に触れなくてもゴミを捨てられるようになっている。
もちろん、新型コロナウイルスの感染予防対策の一環だ。
パークに来園し実際にゴミ箱を見た人からは「これはコンビニや駅でもぜひ真似してほしい」「細かいところに目が行き届いているのがやっぱりディズニーだと思う」「感染対策に万全を期すんだという姿勢がここに表れている」などと賞賛の声が聞かれた。
ハフポスト日本版が運営元のオリエンタルランドの担当者に話を聞いたところ、「パークでは来園者が快適に、安心してお過ごし頂けるよう感染対策をしています。あくまで、そのうちの一工夫です」と回答。その上で、誰の考えでこのような対応になったのかについては明言しなかった。
ネット上などで賛辞があることを伝えると「それは、ありがたい限りです。今後も万全の感染対策を引き続き続けて参ります」とコメントした。
運営にあたってオリエンタルランドは、来園者の入場に際しては検温を実施し、食事の際を除き、原則マスクの着用を必須とし、パークで働く従業員(キャスト)にも常時マスクの着用を義務付けるなど、様々な感染対策を講じている。
また、施設や遊具の頻繁な消毒が困難となるため一部のアトラクション施設では運営を行なっていないが、運営されているアトラクションでは、毎回来園者が乗るごとに従業員が消毒作業をしているところもある。