東京都の小池都知事は7月21日、新型コロナウイルスの感染が再び拡大していることを受け、23日から始まる4連休について不要不急の外出を控えるよう呼びかける考えを示した。
しかし、連休直前での呼びかけに戸惑う声やGo Toキャンペーン実施と時期が重なることへの矛盾を指摘する意見が多くあがっており、22日午前中には「外出自粛」がTwitterで日本のトレンドとなった。
NHKニュースによると、東京都は感染症の専門家らが7月20日までの1週間の都内の感染状況を分析。
その結果、前の週に続いて、都の新たなモニタリング指標である4段階の警戒のレベルのうち最も深刻な「感染が拡大していると思われる」と総括したという。
小池都知事は21日、重症者の増加に言及し、特に高齢者や既往症のある人に対して外出自粛を呼びかける考えを示した。
東京都では22日、感染状況などを分析・評価するモニタリング会議を開き、それを踏まえ外出自粛を呼びかける方針だ。
東京都で再び外出自粛が呼びかけられる可能性が出てきた中、22日には政府が打ち出した「Go Toキャンペーン」の一部が東京を除外する形で始まった。
Go Toトラベルキャンペーンについて政府は、既に予約が完了している分を含め、東京都を目的地とする旅行と都内に住む人の旅行を割り引きの対象から外している。
しかし、東京を経由した旅行などは引き続き割引対象となっているため、この4連休中に都民が外出を自粛しても、他の地域からの東京での人の往来は一定数あると考えられる。
Go Toキャンペーンは全国的に実施されるにも関わらず、東京都で再びの外出自粛が呼びかけられる可能性があることについて、Twitterでは様々な声が寄せられている。
「都内の感染者は増えているし、自分の身は自分で守るしかないからね」と理解を示す声も聞かれる一方、「そもそも平日の方が通勤での満員電車などリスクがあるのに、休日だけ外出自粛にするとか矛盾している」「Go Toキャンペーンは全国的にやるのに、都民には外出自粛呼びかけってやっぱりおかしい」「東京では外出自粛と言っても、都内の映画館やサンリオピューロランドは開いている。緊急事態宣言下と違って、整合性が取れていない」「自己判断が難しい」などと指摘する声や、「連休の2日前に言われても予定あります」と対応が遅すぎるという意見も上がった。
東京ディズニーリゾートの対応は?
なお、東京都からも多くの人が訪れる千葉県浦安市にある東京ディズニーランドも、4連休中に特別な対応をとることはないという。
外出自粛の呼びかけの可能性がある中で、既に4連休中のチケットを購入している都民もいるが、ハフポスト日本版の取材に対し、運営会社の担当者は「こちらから申し上げることはありません」として、来園者の各自の判断に委ねる方針を明かした。