1990年代から一大ブームを築いた服飾ブランド「CECIL McBEE(セシルマクビー)」が、店舗事業から撤退する。運営するジャパンイマジネーションが7月20日、発表した。新型コロナウイルスの感染拡大による影響という。
発表によると、「新型コロナウイルスの影響後に予想される、生活様式、消費行動、価値観の劇的変化に対応できる体制を構築する為」、事業の再構築を決定。
ジャパンイマジネーショングループが運営するブランドは「Ank Rouge」など、「コロナ禍でも堅調な事業運営を継続している」4ブランドに集約。「CECIL McBEE」を含むそれ以外のブランドは、店舗事業を年内をめどに順次撤退し、商標権の管理やライセンス事業を継続するという。
東京商工リサーチによると、ブームが去った後は「CECIL McBEE」のリブランディングや新ブランドの展開などを進めたものの、売上減が止まらなかった。新型コロナウイルスの感染拡大による営業時間の短縮や臨時休業も影響したという。
「みーんな着てたし鏡持ってた」
渋谷109など若者に人気のファッションビルに入り、一時は圧倒的な支持を集めた「CECIL McBEE」。「私の青春…」「手が出しやすい値段やったからよく買ってたしショック」などと惜しむ声も多く上がった。
また、「よくショッパー集めてて、サブバッグとかにしてたなあ」「みーんな着てたし鏡持ってたよね!」など、服だけでなく「CECIL McBEE」と書かれた袋や鏡を持つことが流行したことを懐かしがる人も出ていた。