東京都の新型コロナウイルスの「モニタリング会議」が7月15日に開かれ、都内の警戒レベルを最も深刻な「感染が拡大していると思われる」に引き上げた。
一方、第一波とは感染者の年齢層や重症度など、患者の特徴にかなりの違いがあるという。
会議に出席した国立国際医療研究センターの大曲貴夫(のりお)国際感染症センター長は、年代別の感染状況について報告。
20代〜70代まで幅広く感染が確認されていた第一波と異なり、20代と30代の感染が突出している。また、大曲いは10歳未満の比率が上がっていることにも警戒感を示した。
感染経路は?
これまで感染の中心とされていた接待伴う飲食店だけでなく、同居する家族内や職場、個人レベルの会食や劇場などでの感染が広がっているという。
大曲医師は「感染場所は多岐にわたり、様々な日常生活の場に感染が広がっている」と指摘。重症化しやすいとされている高齢者やハイリスク者への家族内感染も見られるという。
幼稚園や保育園での感染が見られるのも今回の特徴だといい、大曲医師は「施設内での感染防止対策が必要とされている」と語った。
感染地域も新宿が取り上げられることが多かったが、中野区や練馬区、豊島区、杉並区など隣接する地域にも広がりが見られる。60代以上の感染は都内全域に散発しているという。