大坂なおみさん「人生でこれ以上の誤解を見たことがない」。猿の人形が「人種差別」とバッシング受けてコメント

大坂なおみ選手が投稿した猿の人形の写真に、Twitterユーザーの間で「イエローモンキーだと言いたいのか」など誤解が拡大。「人種差別だ」などバッシングするコメントが相次いだ。
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テニス選手の大坂なおみさん
ASSOCIATED PRESS

テニス選手の大坂なおみさんが6月23日(日本時間)にTwitterに投稿した、猿の人形の画像が日本人などアジア系の人間を侮蔑するニュアンスで使われる「イエローモンキー」という言葉を連想させる人種差別だとバッシングする声が上がった。しかし、この画像は英語圏のSNSのネタ画像として一般的に使われているものだった。大坂さんはその後のツイートで、画像を「新型コロナウイルスに関連したもの」と説明。「人生でこれ以上の誤解を見たことがない」と戸惑った様子だった。

 

■もともとは日本の教育番組のキャラクター

MEMING WIKIなどによると、この猿は日本で1980年代まで放送されていたNHKの教育番組「大きくなる子」の人形劇のキャラクター。スペイン語や英語圏のSNSで、人形の目線が異なる2枚の写真を並べて、驚き、悲しみ、悲しみ、混乱、不快感といった様々な感情を表現するための画像として使うことが流行している。

写真を貼ったツイートには、意図について詳細な説明はない。

このツイートに対し、猿の人形が黄色人種を差別する「イエローモンキー」を示している、との誤解が拡大。「イエローモンキーの日本人は黒人差別を見て見ぬふりするってこと?」「人種差別している」といったバッシングのコメントがリプライ欄に相次いだ。

Twitterユーザーの反応を受け、大坂さんは猿の画像のツイートを引用した上で、

「私は新型コロナウイルスに関連してこれ(猿の画像)をツイートしましたが、日本のTwitterユーザーは私が彼らを“イエローモンキー”と呼んだと考えています。人生でこれ以上の誤解を見たことがありません」と投稿した。

猿の画像を投稿した詳しい理由は不明だが、ノバク・ジョコビッチさんが主催したテニス大会のイベントでコロナ感染者が確認されたことへのリアクションではないか?と指摘する声も出ている。

大坂さんのツイートへの誤解が広がり、非難する投稿が続出したことに対し、Twitterでは「猿の画像を上げただけで差別主義者扱いはいくらなんでも酷い」「猿の画像と人種は関係ない」など冷静に受け止めるコメントもあった。