日本サッカー協会は6月22日、開催地に立候補している2023年女子ワールドカップの招致からの撤退を決めたと発表した。
他に立候補したオーストラリア・ニュージランドが優勢なことや、2021年に延期された東京オリンピックの2年後に、再び日本で女子サッカーの国際大会を開くのは賛同が得られにくいと判断したという。
発表によると、ブラジルが立候補を取り下げたことにも触れて「より多くの国で大規模大会の開催が可能となる共同開催が近年の世界のトレンドになりつつある」と報告。
また2021年の東京オリンピックを踏まえて「新型コロナウイルスの影響によって女子サッカー最高峰を決める2つの大会が、短期間に同じ国で開催されることに対する抵抗感が強まったことも感じました」と理由を説明した。
こうした事情から「日本の状況は決して楽観視できるものではなく、さらに厳しい状況になっていると言わざるを得ません」と明かした。
ゲキサカによると、現在誘致に手を挙げている3候補のうち、FIFAが発表した評価報告書の順位は、1位がオーストラリア・ニュージーランド、2位が日本、3位がコロンビアだった。
日本が撤退することで、票が割れるのを避けて、アジア・オセアニア地域への招致の確率を高める方向に切り替えたという。