アメリカのプロバスケットボール(NBA)の八村塁選手が6月19日、黒人の人たちへの暴力に抗議する「Black Lives Matter」運動への支持を表明するデモに参加した。
八村選手が所属するワシントンウィザーズが、本拠地であるワシントンD.C.の中心街で実施し、ウィザーズが20日、その様子をTwitterに投稿した。
6月19日はアメリカの奴隷制度が終わったことを記念する日で、『Juneteenth』(ジューンティーンス)と呼ばれる。
NBAによると、デモはこの日、ワシントンを拠点とするウィザーズや女子バスケのミスティックスの選手やコーチ、職員らが開催。ジューンティーンスを祝うともに、世界中で広がっているBlack Lives Matterへの支持を表明した。
チームのエースのジョン・ウォールやブラッドリー・ビールを始め、八村選手の姿もあった。マーチでは「Together We Stand」(ともに立ち上がろう)と書かれたプラカードを掲げ、ワシントンの街を平和的に練り歩いた。
「正義がなければ平和はない」と「Black lives matter」(黒人の命を守れ、黒人の命は大切だ)と声をあげた。
新型コロナウイルスで中断となったNBAは、7月31日にフロリダ州のディズニー・ワールド・リゾート内でシーズンが無観客で再開される。Black Live Matterが展開される中での再開をめぐって、NBAや選手側で議論がされている。
選手会は19日、人権問題の取り組みに関する声明文を発表。「警察による暴力や残虐な行為を終わらせるという共通の意思を持つ組織へのサポートを強めることなどを通じて、NBA選手会は社会的な正義への関わりや責任や深めていく」などと表明している。