フロリダ州で、6月13日、19歳の女性活動家が遺体で発見された。女性は、黒人差別に抗議する「Black Lives Matter」の運動で積極的に発言するなど、注目を集めていた。
TIMEによると、Black Lives Matterの活動家オルワトイン・サルーさん(19)の遺体は、フロリダ州タラハシーの南東部で13日夜、75歳の女性の遺体と同じ場所で発見された。現地警察は、殺人の疑いで49歳の男を逮捕した。もう一人の犠牲者は、高齢者団体のボランティアの女性と判明。現地警察は、2人と容疑者との関係を特定していないという。
サルーさんは6月6日、性暴力の被害をTwitterで告白。6日以降は新たな投稿がなく、行方不明になっていた。サルーさんはツイートの中で、宿泊していた教会に忘れ物を取りに戻る際、「教会まで車で乗せていく」と男から申し出があり、車内で性的暴行を受けたとツイート。男の名前は明かしていなかったが、被害を警察に通報したことを書き込んでいた。
アメリカ・ミネソタ州で黒人男性のジョージ・フロイドさんが白人警察官に首を圧迫され死亡した事件の後、「Black Lives Matter」の抗議運動が拡大。
ニューヨークタイムズなどによると、サルーさんはタラハシー市での抗議運動に積極的に参加していた。「今まさに、私たちの命が大事です、黒人の命は大事です」。サルーさんの動画はツイッターで拡散。「私たちは、撃たれた兄弟、姉妹たちのため、全ての黒人のために声を上げています」などと発言していた。