れいわ新選組代表で前参議院議員の山本太郎氏(45)が6月15日、都知事選(6月18日告示、7月5日投開票)への立候補を表明した。れいわ新選組の公認候補となる。都内で開いた記者会見では、新型コロナウイルス感染症に関連する支援を徹底的に行うと訴えた。
山本氏は感染拡大で生活に困窮した人が都内にも数多く存在するものの、多くの人が「自分のせいだと感じている」と指摘。「それは違う。頑張るのは政治」「困ったときに手を差し伸べてくれる行政を作る必要がある」と強調した。
「緊急政策」として、東京オリンピック・パラリンピックの中止や、新型コロナウイルスの感染拡大による損失対策として都民に10万円ずつの給付、高校や大学の授業料1年間免除などを掲げている。
会見では、統一候補としての出馬を野党から打診されたものの、次の衆院選で消費税5%を野党の統一政策として掲げることなどの条件が合わず見送ったことや、すでに都知事選への立候補を表明している元日本弁護士連合会会長の宇都宮健児氏と5月下旬までに2度面会したことも明かした。
山本氏は俳優として映画やドラマに出演。東日本大震災をきっかけに反原発運動に関わり、2013年の参議院議員選挙で初当選。2019年にれいわ新選組を立ち上げたが、同年の参院選では落選した。
都知事選には、熊本県前副知事の小野泰輔氏(46)、現職の小池百合子氏(67)らもすでに出馬を表明している。