東京都は2日、新たに30人以上が新型コロナウイルスに感染していたことが分かったことを受け、「東京アラート」を発令する方針を固めた。TBSNEWSなど複数のメディアが報じた。
そもそも、東京アラートとは何か。
「東京アラート」とは、東京都が設ける独自の緩和目安を超えた場合、都民に警戒を呼びかけるために出されたもの。緊急事態宣言の解除を受け、小池都知事が5月15日に示した。
発令の基準には1.「1日あたりの新規感染者が20人未満」、2.「新規感染者に占める感染経路不明の割合が50%未満」、3.「週単位の感染者増加比が1未満」の3つがある。
東京都では5月30日に14人の感染が判明し、2の基準が53・2%で、3の基準で2・29倍と、再感染への警戒のために東京アラートを発令するの目安を複数の基準で既に上回っていたのだ。
東京都は6月1日、休業要請の解除行程を3段階で示すロードマップの「ステップ2」に移行している。
映画館や学習塾、スポーツジム、商業施設などの営業が順次再開されていた。
ハフポスト日本版は2日午前、東京都に対し、「なぜ基準を上回っていたのに発令されていないのか」と取材したが、2日午後4時の時点で回答はなかった。
東京アラートが発令されると、港区・台場のレインボーブリッジを赤色に点灯し、都民に注意・警戒を呼び掛ける。
また「それでも再要請の目安を上回った場合などは、必要な外出自粛・休業を再要請し、感染拡大防止を徹底」するとしている。