アメリカのトランプ大統領は6月1日、ホワイトハウスで演説し、全土で広がっている黒人差別への抗議デモについて、暴動鎮圧のために軍を派遣すると表明。「都市や州が必要な行動を取らない場合、軍を出動させる」と述べた。
トランプ氏は自らを「法と秩序の大統領」と称し、「平和的な抗議者が怒る暴徒たちに飲み込まれることを許すことはできない」と強調。 暴徒化した一部のデモ隊を非難した。
複数の州ではデモ鎮圧のためにすでに州兵が動員されているが、トランプ氏は、連邦政府が指揮する米軍も派遣すると表明。「暴動や略奪、破壊行為などの暴力行為を止めるために、何千人もの重武装した兵士や軍人を派遣する」と述べた。
「今日、私は全知事に対して、街を支配するために十分な数の州兵を出動させるように強く勧めました。暴力が鎮圧されるまで、市長と知事は圧倒的な存在感を確立しなければならない」と強調。
「都市や州が住民の命と財産を守るために必要な行動を取ることを拒否した場合は、連邦軍を出動し、問題を迅速に解決する」と宣言した。
トランプ氏は、デモ隊への厳しい非難を繰り返している。5月28日にはTwitterで「略奪が始まれば銃撃する」と投稿。Twitter社が「暴力の賛美を禁じたルールに違反している」としてツイートを隠す(閲覧は可能)対策を取り、論争が起きていた。