「ABEMA」が番組出演者向けに誹謗中傷の相談窓口開設 「安心して出演できる環境づくりを強化」

5月23日に亡くなった木村花さんがSNSで誹謗中傷を受けていたことをきっかけに、対策への関心が高まっている。
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ABEMAで配信されている恋愛リアリティーショー
ABEMA公式サイトより

テレビ&ビデオエンターテインメント「ABEMA(アベマ)」は5月27日、番組出演者向けに誹謗中傷などの相談窓口を開設したと発表した。インターネットやSNS上での誹謗中傷や嫌がらせを受けた場合、調査や法的手続きを弁護士事務所と連携しながら行うという。

ABEMAでは、「オオカミくんには騙されない」などの「オオカミ」シリーズや、「今日、好きになりました。」シリーズなど、高校生が出演するものも含めて恋愛リアリティーショーを数多く放送。若年層をターゲットとして人気を集めてきた。

発表によると、そうした番組への出演に関しては「番組ごとのコンセプトなどをご理解いただいた上で、ご本人の意向を最重視して出演」してもらっていたという。高校生など若い出演者も多いため、相談窓口開設を決めた。

出演者がインターネットやSNS上で誹謗中傷や嫌がらせを受けた場合、相談窓口へ連絡。弁護士事務所と連携し、証拠の収集・精査や個人情報の開示請求などを行い、中傷した人物を特定する。必要に応じて、警察への被害届の提出や訴訟手続きなども行うという。

ABEMAは「出演者の方が安心して番組に出演できる環境づくりを強化してまいります」としている。

恋愛リアリティーショーを巡っては、Netflixなどで配信されている「テラスハウス」に出演中だった木村花さんが5月23日に亡くなった。SNSで誹謗中傷を受けていたことから、対策を求める声が上がっていた。