NBA、ディズニー施設でシーズン再開を協議。なぜディズニー?⇒設備が最強だった

なぜディズニーワールドリゾートなのか。そこには、ディズニーの底力を感じるいくつかの理由があった。
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Workers at Walt Disney World paint Cinderella Castle in the Magic Kingdom, in Lake Buena Vista, Fla., on March 12, 2020. (Joe Burbank/Orlando Sentinel/Tribune News Service via Getty Images)
Orlando Sentinel via Getty Images

アメリカのプロバスケNBAが、フロリダ州のディズニー施設内でのシーズン再開に向けて始めていると、声明を出している

NBAは、NBA選手会と共同で、7月下旬からの2019-20シーズン再開に向け、ESPNワイド・ワールド・オブ・スポーツ・コンプレックスでの試合開催、練習、滞在に関してウォルト・ディズニー・カンパニーとの協議を始めています。

我々が最優先するのは、関係者全員の健康と安全です。適切な医療規定と安全策を担保するため、総合ガイドラインの制定に向けて公衆衛生の専門家、政府関係者とも協議を続けています。

ファンにとっては喜ばしい話だが、なぜディズニーワールドリゾートなのか。そこには、ディズニーの底力を感じるいくつかの理由がある。

試合会場となるアリーナが3つ

まず第一に、NBAの試合が開催できる設備を備えたアリーナが3つあること。

Daily Newsによると、ワールドリゾート内にあるESPNワイド・ワールド・オブ・スポーツ・コンプレックスには、試合会場となるコートはもちろん、トレーニング用のウェイトルームや治療設備など、NBAの試合に必要な設備が全て揃った施設が2つある。うちひとつは、毎年11月に大学バスケのトーナメント戦で使用され、すでに実績がある。

また、3つ目のビザセンターは、アリーナ仕様にしなければ、コート6面を設営できる。NBAは全30チームで、再開後は試合を同時開催する必要性が出てくるが、それをまかなうことができるという。

中継・放送設備

上にあげた施設は全て、テレビ放送のための設備が完備されている。 全米中継や契約先への配信も問題ないという。インタビューなどメディア対応が可能なスペースも十分に備えている。

宿泊施設

試合会場候補地の側には2つのホテルがあり、選手やスタッフの長期滞在が可能。計4900部屋を備え、飲食できる場所もあり、プールも付いているという。

隔離や感染防止策がしやすい

Yahoo! Sportsによると、ワールドリゾートは私有地のため、通路を封鎖したり、施設やエリアに立ち入らせないようにしたりして、隔離措置が比較的簡単にできる。ワールドリゾート以外の候補地では、周辺の公共の場所を閉鎖するのは難しい。

近くに病院がある

周辺には複数の病院があり、緊急時の医療体制も心配ない。

フロリダ州のスタンス

Yahoo! Sportsによると、フロリダ州知事はプロスポーツ中継は必要不可欠なものだと宣言しているという。屋内退避令の中でも、無観客を条件にプロスポーツの再開を認める署名をしている。

NBAは、複数の選手が感染し、3月11日から中断。今シーズンは絶望的とみられていたが再開の兆しが見えている。