中国の国会にあたる全国人民代表大会(全人代)で、中国政府への転覆や反逆行為などを禁じる「国家安全法」を香港にも適用するための法整備を進めると表明したことを受け、香港が再び揺れている。
共同通信によると、5月24日「国家安全法」に抗議するデモが行われ、警官隊は排除のため催涙弾を発射した。
時事通信によると、香港政府は現在、新型コロナウイルス対策として公共の場での9人以上の集まりを禁じている。
香港版「国家安全法」の提案に抗議し、道路を行進する人々
機動隊は催涙ガスを発射
催涙弾から逃げるデモ参加者たち
ロイター通信の香港特派員のジェシー・パン記者はデモの取材の様子を撮影し、ツイッターに投稿。
デモが始まる前から機動隊が集まっている様子やデモ参加者が催涙弾が発射され、逃げたり傘で防御したりする様子がうつし出されている。
香港市民にとって「終わりの始まり」
「デモシスト」の黄之鋒(ジョシュア・ウォン)さんはツイッターで「これは、香港のすべての市民にとって、終わりの始まりの決定的な瞬間です」と投稿。自身が国家安全法の標的になるだろうと推測した上で、「私たちの正義のために戦うことを恐れません」と決意を綴っている。