沖縄県の玉城デニー知事が5月20日の記者会見の開始直前、同時通訳をする手話通訳者の前を通る際に「ありがとう。よろしくお願いします」と手話で伝えたことが、Twitterで反響を呼んでいる。
聴覚障害者の当事者というTwitterのユーザーが20日夜、玉城知事が手話をした場面の動画を投稿。「当事者にとっては、ちょっと驚きもあり嬉しさもあったな」などとツイートしたところ、22日午後4時半時点で6万件を超える「いいね」がついた。
沖縄県の手話言語条例では、毎月第3水曜は「手話推進の日」と定め、20日はこの日に当たる。
琉球新報によると、玉城知事は同紙の取材に「手話は自己紹介とあいさつくらいしかできないが、通訳の方の前をいつも通るので思いがけずに出たのだと思う」と説明。ネット上で評判を呼んでいることについて「ありがたいですが、なんだか褒められ過ぎです。あくまでもあいさつですから」と話しているという。
Twitterでは「慣れてる感かっこいい」「さりげない周りへの気遣いを感じる」「感動しました」といったコメントが相次ぎ、反響が広がっている。