大阪府が独自の「無観客ライブ配信」支援。ライブハウスや劇場に、最大70万円補助【新型コロナ】

新型コロナの影響で苦境に陥る文化施設を支援するための取り組み。文化の発信拠点として社会的役割を継続できることを目指す。
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営業を中止している大阪のなんばグランド花月劇場
Getty Images

大阪府は、新型コロナウイルス感染症の影響で休業要請を受けて営業を休止している府内の劇場、演芸場やライブハウスなどの施設運営事業者に対し、無観客ライブの配信事業を支援する取り組みを始めた。
「大阪府文化芸術活動(無観客ライブ配信)支援事業補助金」として、上限70万円を支給する。

文化の発信拠点として社会的役割を継続できるようにすること、また、府民に自宅に居ながら文化芸術を楽しめる機会を提供することを狙いとしている。

補助対象者となるのは、緊急事態宣言の期間中に休業している大阪府内の民間施設の運営事業者。

・月に平均3回以上、音楽、演劇、上方演芸、伝統芸能、舞踊などの文化芸術活動を提供している施設
・概ね50名以上の収容が可能な施設

などが、該当する施設の条件として挙げられている。

交付が決定した後、8月31日までに異なる内容で2回以上、無観客での動画制作・配信を行う必要がある。配信形態や、有料・無料は問わない。

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大阪府の吉村洋文知事
時事通信社

支援を希望する事業者は7月17日までに、応募書類を送付する必要がある。

府によると、対象となるのは200施設ほどで、予算は約1億4000万円を想定。予算上限に達した時点で受付が終了する。5月15日に募集を開始してから、現在30件ほどの問合せがあり、中でもライブハウスやホールなどの音楽施設からの申込みが多いとのこと。

あわせて府は、ライブ配信未経験の公演主催者、演芸人・アーティストなどに対して、配信方法をガイドするホームページを開設した。