白血病の治療を続けている競泳女子の池江璃花子選手とスキンケアブランドSK-IIのコラボレーション動画が5月18日に公開された。
動画では、「髪の毛がないことが恥ずかしいことじゃないし、自分の今のこの髪の毛、この自分自身に誇りを持ってるし。ありのままの自分で…」と池江選手の肉声とともに、ベリーショートで白いタンクトップに黒いパンツという現在の池江選手の姿をシンプルに伝えている。
さらに、「水泳選手の時は化粧ももちろんしないし、何も手の施しようのない筋肉も出すし、今もありのままの自分でっていう感じで」と、闘病の証でもあるベリーショート姿についての誇りを語った。
動画のラストでは、「自分が綺麗と思えばそれは綺麗だと思うし、可愛いって思えば可愛いと思うし、人と比べるようなことではないんじゃないかなって思ってます」と自身が考える『美』について述べ、穏やかな笑顔も見せた。
池江選手は2019年2月に白血病を公表。10カ月の入院期間を経て、12月に退院した。2020年2月にはジムで軽いトレーニングを行った様子や、3月には、406日ぶりにプールに入ったことをインスタグラムで報告。
2024年のパリオリンピックでのメダル獲得を目標に、着実に復帰に向けて歩み続けている様子を公開していた。
SK-IIの特設サイトには、池江さんのメッセージと写真で綴られたフォトダイアリー「This Is Me」も開設。動画や写真について「今のありのままの自分を見てもらいたいという私の気持ちを、SK-Ⅱは大事にしてくれました。私の心の準備ができた時に、私らしいやり方で」と自身の要望であったことを報告した。
池江選手は公式ツイッターにも同様のメッセージを公開。
「今日、みなさんに初めてこの姿をお見せします」と、自身の写真とともに、「私にとっては、生きていることが奇跡です。ここにいられることがまるで奇跡のようです」と感慨を綴った。
また、「現在、世界中が不安で辛い日々を送っています」と新型コロナウイルスとの闘いの渦中にある状況に触れ、「私たちは1人ではありません。恐れのない日が1日でも早く来ますように。どんなトンネルにも必ず出口はあります。みんなで乗り越えていきましょう」と呼びかけた。
特設サイト「This Is Me」には、SK-II最高責任者(CEO)のサンディープ・セス氏も「池江さんのしなやかな強さは、わたしたちのインスピレーションです」とコメントを寄せている。
「SK-IIは、運命はチャンスや偶然によるものではなく、選択によって決められるものだと考えています。池江さんは、芯の強さ、自分自身に正直であること、そしてどんなに困難なことがあってもあきらめないことの意味を私たちに教えてくれました」