新型コロナウイルスの感染拡大で休業中だった劇場などの再開に向けたガイドラインは、予想以上に厳しいものだった。
5月14日、公益社団法人「全国公立文化施設協会」が発表した感染拡大予防ガイドラインでは、再開条件として「感染予防のための最大限の対策をとることが不可欠」として、具体的な対策を列挙している。
「表現上困難な場合を除き」と前置きしつつも、出演者に対して「原則マスク着用を求めるとともに、出演者間で十分な間隔をとるように」と提案。
また、入場やトイレを利用する際に「密」を回避するため、開場や休憩時間を延長して1メートル以上の距離を保てるような対策を求める。
さらに、来場者に対しても、主催者側が来場者の氏名や緊急連絡先を把握し、必要に応じて保健所などの公的機関に提供することを事前に周知するよう促している。
劇団四季も『コーラスライン』(東京・自由劇場など)や『パリのアメリカ人』(福岡・キャナルシティ劇場)など7月、8月に予定している公演の中止を発表した。
<東宝が新たに発表した中止公演は以下の通り>
『ジャージー・ボーイズ』
7月6日〜9月13日/帝国劇場公演から全国ツアーまで全公演
『アルキメデスの大戦』
6月30日〜7月31日/シアタークリエ公演から全国ツアーまで全公演
『SHOW-ism Ⅸ マトリョーシカ』
7月21日〜8月16日/シアタークリエ公演から大阪公演まで全公演
『四月は君の嘘』
7月5日〜8月23日/東京建物Brillia HALL公演から全国ツアーまで全公演