Instagram、ネットいじめ防止のための新機能を導入

数々のネットいじめ対策を講じてきたInstagramが、「関わりたくない相手を一度に管理できる」機能と「タグ付けとメンションを許可する相手を選択」する新機能を導入した。
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Instagramはこれまでにも数々のネットいじめ対策を講じてきましたが、新たにネガティブなコメントを一括削除できるなどの機能を導入したことを発表しました。

今回の新機能は、不快と感じられる可能性があるコメントに、AIによる再考を促す試みに続く機能であるとともに、FacebookとInstagramで安全を確保するための一環と位置づけられています。新機能の1つは、「関わりたくない相手を一度に管理できる」機能。これはコメントを一度に最大25まで削除したり、ネガティブなコメントを投稿する複数のアカウントを一括してブロックまたは制限できます。従来は1つずつ対応する必要があり、時間がかかりすぎるというユーザーの声に応える格好です。

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第2に「タグ付けとメンションを許可する相手を選択」する機能。ある人を標的にしていじめるためにタグ付けやメンションがたびたび悪用されることから、それらを利用できる相手を管理するアプローチです。

コメント、キャプション、ストーリーズでのタグ付けやメンションを許可する人の設定が新設され[すべての人]、[フォロー中の人のみ]、[誰にも許可しない]のいずれかから選択できるようになりました。 

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これらの機能により、ネガティブなコメントを封じる一方で、ポジティブなやり取りを促すことを容易にするため、「固定済みコメント」のテストも開始するとのことです。この機能はユーザーが選択したコメントをコメントスレッドのトップに固定でき、アカウントの雰囲気作りやコミュニティの交流を助けるとされています。

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Instagramは「いいね!」の数を非表示にするテストを行うに際して、「いいね!」数を比べ合う競争圧力を減らしたいとも述べていました。
SNSは自己承認欲求がむき出しになりやすいプラットフォームの性質上、その裏返しとしていじめも発生しやすいと思われますが、Instagramにはこうした試みがどれほどの効果があったのかも報告を望みたいところです。

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