新型コロナウイルスの感染拡大で収入が減った人や、医療従事者を支援することは「偽善」「売名」なのだろうか。
支援活動を自ら進めているプロサッカー選手の長友佑都さんやソフトバンクグループの孫正義会長が、ネット上の「偽善者バッシング」に反論した。
■自ら支援の輪を広める動き
トルコ1部・ガラタサライ所属の長友佑都さんは、複数の団体と提携し、一人で子育てをする親を支援するプロジェクトを実施。
新型コロナの影響で収入が減ったり、自宅待機で光熱費の負担が増したりしたひとり親家庭を対象に、支援金をクラウドファンディングで募り、自身も500万円を寄付した。
Twitterでは長友さんの活動に賛同する声が多いが、一部で批判もあったようだ。長友さんは自身のTwitterで「売名だとか偽善者だとか言う人いるけど、批判ばかりして何もしない人より、行動できる偽善者の方がよっぽど世の中に影響与えるし、かっこいいと思うぜ!」と呼びかけた。
このメッセージに、日本代表で共に戦ったブラジル1部ボタフォゴ所属の本田圭佑さんも同調。「売名でいいやん。偽善でいいやん。 その寄付で困ってる誰かが救われるって事実は変わらんよ。ちゃいまっかー?」と問いかけた。
一方で、ソフトバンクグループの孫正義会長は、医療従事者向けの防護服や新型コロナの検査キットなどを医療機関や自治体に配布している。
この動きにあるネットユーザーが「いかにも“私がやりましたー”感がむかつく」などと苦言を呈したところ、孫会長は反論。「静かに美しくやるか大きく成すか。 偽善者呼ばわりされる事くらい覚悟せず、事は成せない」とツイートした。
長友さんや孫会長などの、一部の心無い批判を受けながらも、支援を進めようとする動きには「かっこいい」「やらない善よりやる偽善」など共感が広がっている。