政府の専門家会議は5月1日、厚生労働省で記者会見を開き、東京や全国の新規感染者数は減少ペースにあるとした。
専門家会議の尾身茂・副座長は、PCR検査を絞っているにも関わらず新規感染者が減少していると断定する理由について解説した。
尾身副座長は日本の検査の現状について、「医師が必要と判断した場合および、濃厚接触者を中心にやってきたため、我々は感染の実態の一部しか把握していないのは当然だ」とした。
そのうえで、感染ペースが緩やかになっている根拠として、検査件数が徐々に増えている中で、東京で感染者が倍加する時間(直近7日間)が4月1日で2.3日だったのが、5月1日には3.8日になるなど伸びていることを挙げた。
さらに、陽性者が全国的に減少傾向にあることも指摘し、「新規感染者が減少傾向にあるとは間違いないと判断される」と話した。