Zoom飲み、なぜ疲れる? スマートな4つの断り方とは

Zoom飲み・集いの誘いを断ったっていい。そして、それに対して罪悪感を感じる必要もないのだ。
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AJ_Watt via Getty Images
オンライン飲みはときに元気をくれる。でも、断りたい時は罪悪感を感じず「ノー」と言っていい。(イメージ画像)

新型コロナウイルス危機下でソーシャルディスタンスや外出自粛を強いられている今、人々との交流はある意味以前より楽になった面もある。今や、家族や友達に会うのにパジャマから着替える必要もないし、ソファから立ち上がる必要もない。

しかし、バーチャルな交流もそれなりに疲れるものだ。

FaceTimeやZoom、Google Hangoutなどへの多数のお誘いは、疲れている時には「もうやってられない!」と感じることもあるだろう。

「自宅待機は、私たちの生活に新たな感情的ストレスを与えています。毎日の仕事に加え、いつもより料理する必要もあるし、人によっては子どもの育児や教育、オンライン授業を手助けしなければなりません」と社会心理学者のスーザン・ニューマン氏は話す。「それプラス、買ってきた食料品の袋を除菌したり、掃除したり。私たちの殆どは、リラックスしてNetflixやテレビを見ているわけではありません」

米オンラインメディアViceのレイチェル・ミラーさんの言葉を借りると、「このパンデミックの中、ただ生きているだけでもたくさんのエネルギーがいる」のです。

それなのに、なぜ私たちは誰かにバーチャルであれ何であれ、予定や誘いを提案された時、「ノー」と言えないのだろうか?

一般的に、私たちは誰かをがっかりさせるだろうと思う時に辛く感じる、とニューマン氏は話す。「もしあなたがお人好しで、他人を喜ばせるのが好きだったり、対立を避ける人であれば、バーチャル飲み会などの誘いに『ノー』と言うのはさらに困難でしょう。また、参加しないことによって、何か重要なことや楽しいことを逃してしまうのではないか、と心配するでしょう」

通常であれば、誰に何かを頼まれた時に忙しければ、ただ「ノー」と言うでしょう。その日に子どもの誕生日パーティーがあったり、週末に遠出していたり...。しかし今は、ほぼみんなが常に家にいる為、「合理的」な言い訳はなかなか見つからない。

「あなたは家にいて、人々はそれを知っているので、いつもあなたが使っていた『その時はいないんだ』という言い訳は使えないのです」とニューマン氏は話す。「これからミーティングのために外出するとか、デートがあるとか、サッカーの試合に子どもを連れて行く、とは言えないのです」

一部の人は、全てのZoomの招待を受理しなければ、罪悪感を感じるという。しかし、それは不要だ。今は、自分の時間を保守する事は、とても重要なのだ。

「これを読んでいる全ての人が、バーチャル飲みの誘いを断るなど、自分をケアするために境界線を引くしっかりとした理由があります」とセラピストのニコール・オープリス氏は話す。

その為、今の時期はどの集まりに参加するのか、今までよりも選り好みして良いのだ。

「どの会に参加するかはよく選び、他の人の予定ではなく、自分の都合にあったものにしましょう。そうでないと、オンライン中不快な思いをする事になります」とニューマン氏は話す。「ソーシャルディスタンスにより課された日々のニーズに応えるためのエネルギーと時間を確保するためには、セルフケアがあなたの最重要事項であるべきです」

オンライン飲み会などの集まりは、ときに元気をくれ、繋がりを感じさせてくれるが、逆に不安を悪化させるものもある。今は、自分の気分を損なうようなことに対しては「ノー」と言う勇気を持とう。

「バーチャル・ハッピーアワーが、新型コロナによる酷い現状を参加者が順番に語る場になるような時には特に注意が必要です。それは、新型コロナに関するニュースを過剰に見ているようなものです」とオープリス氏は話す。

どうやってオンライン飲みの誘いを断るか?

今、人とのオンライン飲み・集いを断るのに、下手な言い訳はいらない。ただ丁寧に、そして断固たる「ノー」を伝える、それだけだ。

例えば:「今回は参加できないけど、また誘って」など伝え方をオープリス氏は提案する。

・スクリーンタイムを制限してるんだ

ニューマン氏は、「誘ってくれてありがとう。でも、最近ソーシャルディスタンスで画面を見てばかりだから、スクリーンタイムを少し制限しようとしてるんだ。目と心に休憩を与えたいからね。またの機会には是非参加したいと思ってるよ」などの伝え方を勧める。

・パートナー/ルームメイト/子どもと一緒に過ごす約束をしたから

「子ども達と一緒にジョギングや散歩、ボードゲームをやるから」と断るのも良いという。

・今週はZoom会議がたくさんあったから...

「会社に大きなレポートを提出しなくちゃいけない、とか、オンライン会議が毎週毎日あって、これ以上はできない」と言う方法もあるという。

・今そういう気分じゃないんだ

「バーチャル疲れしてるから、メッセージやメールはどう?」「電話で話そう」と提案するのもありだという。

あなたが断ることで、誘ってくれた家族や友達ががっかりすると心配するかもしれないが、相手はおそらく気にしていないだろう、とニューマン氏は話す。

「あなたが『ノー』と言うことに対して、相手はあなたが思っているほど気にしていない、という事を多くの人は気づいていません」とニューマン氏は話す。「特に友達は、あなたが断ったら、すぐに他の誰かを探すでしょう」

ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。