4月29日の参議院予算委員会の内容がネットで話題になっている。森ゆうこ参院議員(国民民主)の質問に対し、新型コロナウイルスの感染者数について安倍晋三首相や閣僚が即答しなかったというものだ。
森議員は、安倍首相の新型コロナウイルス感染症対策に関する認識を確認する質問をした。
一連の質問の中で森議員が「一体どれぐらいの国民が感染しているのですか、コロナウイルスに。今、現在」と尋ねると、答弁はすぐになされず、1分以上止まった。中継には、安倍首相の後方で、加藤勝信厚労相らが資料をめくる様子が映されていた。
答弁を待つ間、森議員は「ちゃんとペーパーで出してますよ」と話しており、質問を事前に通告していたと訴えていた。
約1分10秒後、安倍首相は「『今の感染者数』というご質問はいただいてなくてですね。これにあるのは『緊急事態宣言を解除延長する基準、判断時期を明確にされたい』というのが私への質問でございまして、今しておられることについては質問の通告はされていない」「これに書いてないじゃないですか」と反論。
その上で、「PCR検査の陽性者については、(2日前の)27日の18時時点の数字しか今持っておりません、明確に(事前に質問で)聞かれておりませんから、今日のものについてはですね。それ(27日)につきましては1万3576名ということでざいます」と回答した。
ネットの反応「こんなことも答えられないって」
ネット上では、結果的に回答したのだから問題ないのではないかなどとする声も出ているが、「こんなことも答えられないって」「民間企業だったら経営会議で営業部長が現在の契約件数、収益額を答えられないのと一緒」「感染状況が正しくわかってないなら話にならない」などと批判の声も出ている。