突然ですが、毎日毎日ごはん作っている皆さん……本当に、おつかれさまです。あと1000回ぐらいは続けて言いたい。
おつかれさまです、おつかれさまですッ!
新型コロナウイルスの影響で学校が休校になり、在宅勤務の人も増えている中、家族や一緒に暮らす人へのごはん作りの連続、そろそろ限界に来ているという人も多いように感じられます。
私はライターの白央篤司と申します。「暮らしと食」をテーマに書いておりまして、実際に家でも炊事担当。ツレと暮らしてもうすぐ丸4年です。
会社員のツレが在宅勤務になったのは3月半ばのこと。以来ひとりの時間はなくなり、毎日が週末のように3食作りの連続。もちろん作らない日もあるし、テイクアウトやレトルトも大活用しています。
けれどやっぱり……なんか「永久運動感」からは逃れられないんですね。「なぜこんなに毎日ごはん炊いてるんだろう」なんて思いにふと駆られ、面倒さや鬱陶しさがのしかかってくる。続いて、「大事なパートナーにそんなことを思ってしまうなんてな……」という自己嫌悪感がやってくる。
すると次は「いやいや、落ち込んでなんかいられない。気分転換して、こなしていくしかないよ!」という心の中のポジティブな自分が登場。
しかしすぐさま「そう前向きばかりにもなれないよね…」というネガティブな自分がささやきかけてきて、鬱陶しくなり……なんてスパイラルに。
そんなこんながグルグルするうち、身体的に疲れてしまうわけです。いや、子どもがいる友人はもっと大変なんだろう、おとなふたりの自分のケースなんてラクなほうだ…などとも考えてしまったり。
はっ、いきなりグチめいてしまいました。
いかんいかんと思いつつも………いや、グチを言うのも…大事じゃないかな、と。感染防止で外出を最小限にしなくては、な今、発散する場所がとことんありません。皆さんがそれぞれに持っていたであろう、ストレス解消の場がどこもかしこも休業中。このままじゃ、精神的にいいわけがない。
毎日の食づくりに関して悩んでいること、溜まっていること、イラっとしてしまうこと、イラつく自分が情けなくなってつらくなっちゃうことなど、吐き出していきませんか。
解決策はないかもしれないけれど、共有するだけでもスッキリすること、あると思うんです。自分が何を大変と思っているか、何に引っかかってしまうのか。言葉にしてみるのもきっと、有効だと思うから。
そしてせめて「おつかれさまです」とだけでも、声をかけ合いたい。
このコラムを、そんな場所にしたいのです。
日々の自炊、食事の用意に関してつらいこと、悩んでいること、大変に感じていること、こちらから自由にお送りください。
例:朝ごはんが終わると「昼はどうする?」、昼ごはんが終わると「夜は何にするの?」と聞かれることがつらい。エンドレスに考えなきゃいけないの!?
例:実際に作るわけでもないのに、「お、これダシは何?」「玉ねぎ炒めてから入れてるの?」などとレシピをあれこれ聞いてくるのに疲れる…。
最近、私のSNSのフォロワーさんから寄せられた一例です。「わかるー」「あるよねえ、あるよ…」と思わずパソコンに向かってつぶやいてしまいました…。
お名前(ハンドルネーム可)、年齢、できればお住まいの地域もご記入ください。
さて、最後にちょっとあたたかいスープでも飲んでいかれませんか。
ちょっと前にSNSに投稿したら意外に反響のあった春キャベツのスープです。たまご1つ加えるだけで、栄養バランスもグッと良くなりますよ。
春キャベツと溶きたまごのスープ(2人前)
(材料)
春キャベツ 60g
たまご 1個
水 400ml
顆粒ブイヨン 小さじ1弱
オリーブ油 数滴
コショウ 好みで
(作りかた)
1.キャベツは1㎝幅ぐらいに切る。たまごを溶いておく。
2.鍋に水を入れて沸かし、顆粒ブイヨンを溶く。キャベツを入れて3分煮る。
3.沸いているところに溶きたまごを2~3回に分けて入れる。1度入れて、また沸いたらもう1度入れて、という具合に。
4.仕上げ。オリーブ油とコショウで香りづけして、完成です。
キャベツを煮るとき、ショウガの細切りを少々加えてもおいしいですよ。
「〇〇を使った料理がワンパターンで困っている」「〇〇が使い切れないので、大量消費できるような料理はないだろうか」など、料理に関するお悩みもあれば送ってください。できる範囲でお答えします。
白央篤司(はくおうあつし)
1975年生まれ。「暮らしと食」、郷土料理やローカルフードがメインテーマのフードライター。CREA WEB、Hot Pepper、サイゾーウーマン、hitotemaなどで連載中。主な著書に『にっぽんのおにぎり』『ジャパめし』『自炊力』『たまごかけご飯だって、立派な自炊です。』など。家では炊事全般と土日の洗濯、猫2匹の世話を担当。Twitter、ブログ
(編集:笹川かおり)