南アフリカの国立公園内のライオンたちが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で観光客のいない園内で自由を満喫しているようだ。
4月半ば、南アフリカのクルーガー国立公園が、普段は観光客いっぱいの路上で、ライオンの群れが昼寝をしている写真を投稿した。
「このライオンの群れは通常、園内でも人々が見ることのないケンピアナ契約公園に住んでいます。今日の午後は、オーペン・レスト・キャンプの外の路上で横になっていました」
公園の広報、アイザック・ファーラ氏はCNNに、「日中に路上で横になっているのは珍しいです。普段は交通量があるため、彼らは茂みの中にいるので」
写真では、ライオンたちは撮影したレンジャーのリチャード・ソウリー氏の存在に動じる様子もない。USA Today紙によると、ソウリー氏の仕事は動物の健康を維持することの為、『エッセンシャルワーカー』と認識されているという。この公園は、新型コロナウイルス・パンデミックのため3月25日に閉鎖された。ソウリー氏が写真を撮影したのはその3週間後の4月15日だ。
ソウリー氏はBBCに、写真は約5メートル離れて停めた車から撮影したと話した。
「ライオンは、車内にいる人たちに慣れています。すべての動物たちは、立っている人間に対しての方が本能的な恐怖を感じます。そのため、もし私が歩いていたら、彼らは決して接近させてくれなかったでしょう」
また、パンデミックは動物たちの行動に多少の影響を与えており(路上での昼寝以外に)、ライオンたちが茂みから出てきて路上でゆっくり横になっているのは、彼らが「とても頭が良いので、私たちのいない公園で自由を楽しんでいるのでしょう」と加えた。
また、ファーラ氏はBBCに、その日に、暖かいタール舗装された道路で寝ていたのには特典があるという。前日に雨が降ったのだ。
「タール舗装された道路はその時、芝生より乾いていたのです。ライオンは水が苦手なんです」
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。