新型コロナウイルスの影響による外出自粛要請で、DV(家庭内暴力)被害が増えることが懸念されている。内閣府男女共同参画局は4月20日、緊急相談窓口「DV相談 ⼗(プラス)」(0120-279-889)を開設した。
通話は無料で、4月29日からは24時間体制で電話相談を受け付ける。電話だけではなく、メールやチャットでも相談が可能だ。
24時間体制で相談を受付。外国語にも対応へ
内閣府男女共同参画局ではこれまでも、最寄りの配偶者暴力相談支援センターに案内する全国共通の電話相談ナビ(0570-0-55210)を設置していた。
しかし、外出自粛や休業が続くことへの生活不安やストレスで、DVなどの増加・深刻化が指摘されている。
支援団体「全国女性シェルターネット」にはDV被害の報告が相次いで寄せられており、3月下旬には、相談窓口を閉じないよう国に求める要望書を提出していた。
同局の暴力対策推進室は事態の深刻化に備えて、相談体制の拡充を決定。深夜や休日にも対応できる相談窓口を設置し、家庭内で電話をしづらい環境にいる人でも相談できるよう、メールやチャットでの窓口も開設した。
メールやチャットでは5月1日から外国語にも対応し、英語、中国語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語、タガログ語、タイ語、ベトナム語でも相談を受け付けるという。
同局の担当者は、「DVの増加に関しては現在調査中で、顕著な増加傾向は今のところ見られないが、被害が増える懸念は高まっている」としている。
「DV相談+」問い合わせ先
「DV相談+」の問い合わせ先は以下の通り。
▼電話番号(受付時間:4/20〜28まで...9:00〜21:00、4/29以降...24時間対応)
0120-279-889▼メール
https://form.soudanplus.jp/mail▼チャット(受付時間:12:00〜22:00)
https://form.soudanplus.jp/ja
DVや虐待の相談窓口一覧は、こちらでもまとめています。
「暴力をふるわれている」「DVかもしれない」などの悩み・不安があれば、積極的に相談してください。また、緊急性が高い場合は、ためらわずに110番通報してください。