新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、政府は「密閉、密集、密接」の「3密」を避けるよう呼びかけている。4月1日の参院決算委員会で、安倍晋三首相はマスクを着用して答弁した。
「3密」にあてはまる国会、記者会見場...
政府は、集団感染が起きやすい「密閉、密集、密接」の3つの「密」を避けるように呼びかけているが、国会審議や会議、記者会見場などは、「3密」の空間になりがちだ。
時事ドットコムニュースによると、これまでは「国民の不安をあおりかねない」とマスク着用を控えてきたが、3月31日から首相や閣僚のマスク着用を解禁。
同日に首相官邸で開かれた経済財政諮問会議では、マスクを着用して会議で発言する安倍首相の姿が見られた。
国会でもマスク 安倍首相は布製?
4月1日は、安倍首相や麻生太郎財務大臣をはじめ、多くの議員がマスク姿で国会審議に参加した。
安倍首相は、布製とみられるマスクを着用。3月28日の首相会見では、品不足が続いているマスクについて、高齢者施設や学校に布製マスクを配る方針を語っていた。
記者会見でも「距離をとって」
また、記者会見場などでも、人と人との間隔をあける「ソーシャルディスタンス」を保つ工夫が徐々に取り入れられている。
防衛省では「3密」を避けるため、従来の会見室とは別の部屋で会見を開くようになった。出席者の間隔は空けられ、河野防衛大臣はマスクを着用して会見に臨んだという。
新型コロナウイルスのニュースを報じる報道の場でも対策が講じられ、報道番組などでは、キャスターやコメンテーターが間隔を開けて座るなどの取り組みが始まっている。