新型コロナウイルスの感染者の急増を受け、「感染拡大の重大局面」にあるとして今週末の外出自粛を呼びかけた東京都の小池百合子都知事が3月26日、TBSの報道番組『news23』に出演し、「不要不急」の意味合いについて説明した。
「感染拡大の重大局面」として、不要不急の外出を控えるよう呼びかけ
小池都知事は3月25日に開いた緊急の記者会見で、「感染が爆発的に広がる懸念がさらに高まっている。感染拡大の重大局面ととらえていただきたい」とした上で、「週末は不要不急の外出はぜひとも控えてください」と発言していた。
しかし、その辞書的な説明だけでは、都民をはじめとする国民は具体的なイメージをつかめていない。
「別の日に変えられることができるのかどうか、そこが判断につながるのではないか」
『news23』の番組内で司会の小川彩佳キャスターから「何をもって不要不急と判断していいのか、その目安というのはどういったことになるのでしょうか」と問われると、小池都知事は以下のように回答した。
今日この時間に必ず出ていかなければいけないのか否か、別の日に変えられることができるのかどうか、そこが判断につながるんじゃないでしょうか。
結婚式とかですね、そもそも卒業式・入学式、学校そのものが工夫をされたりしてますよね。
そういう形で、行動そのものを自分で判断して、今日この時間に行かなくちゃいけないかどうか、これをご判断いただきたいと思います。
続いて、星浩キャスターから次のような質問が飛んだ。
卒業式とか謝恩会とかのシーズンですよね。
その辺はおそらく(行くべきか、自粛するべきかの)ボーダーラインだと思うんですけれど、おそらく近所の買い物とかは大丈夫(だと思いますが)、ただ、こういう時期ですので親の介護とか病院への見舞いとかはギリギリ(判断が難しい)のところだと思うんですが、もし可能であればその辺りについて東京都の方から目安を示していただけると皆が分かりやすい。
すると小池都知事は次のように答え、具体的な目安を作ることについて慎重な姿勢を示した。
『3つの密』ということで、密集、密閉、密接。この場面を避けていただきたいということを申し上げているわけです。
一つの目安だと思うんですが、これも有識者会議の方で、国の方でおまとめ頂いた目安ではありますが、(目安を設けると)逆に「それじゃあ外に行ったらいいんだね?」という話になってきて、目安を設けることが逆の行動を作ってしまう可能性があります。
でも、皆様には分かりやすい説明をしていかなければと思います。