東京都内での新型コロナウイルス感染者の拡大を受け、小池百合子都知事が3月25日に会見を開き、週末は不要不急の外出を自粛するよう呼びかけた。同日、都内では新たに41人の感染が確認されたといい、1日に発表する感染者の数では最多となった。
小池知事は「感染爆発(オーバーシュート)の重大局面にある」とし、「平日に関してはお仕事は自宅で行っていただき、夜間の外出についてもお控えいただきたい。週末はお急ぎでない外出は控えてほしい」と呼びかけた。
小池都知事は会見冒頭、以下のように呼びかけた。
「本日新たに感染したことが判明した患者さんは計41名でございます。内訳は、病院で感染が11名。その他が30名となっておりまして、そのうち5名は渡航歴があるということが現段階で確認されています」
「爆発的な感染いわゆるオーバーシュートを防ぐためには、都内の皆様の協力が必要です」
「今まさに重要な局面でございます。都民の皆様にはくれぐれもご理解いただき、平日はお仕事はご自宅で行っていただきたい。もちろん職種によりますが。それから夜間の外出は控えていただきたいと思います。 週末は、お急ぎでない外出は是非とも控えていただくようお願い申し上げます」
「3つの密」を避けるように
「皆様には引き続き、『3つの密』を避けるようにしていただきたい。
1. 換気の悪い『密』閉空間
2. 多くの人の『密』集する場所
3. 近距離での『密』接した会話
こちらを避けていただきたい。『NO!!3密』と呼んでおります」
Q. ロックダウンの可能性は?
「何もしなくこのままの推移が続けばロックダウンを招いてしまうと申し上げた訳で、即という訳ではない。今まさに重要局面に来ておりますので、平日は家で仕事をしていただく。週末はそれぞれの家でお過ごしいただくなど、皆様のご協力をお願いしたい」
Q. 他の自治体では隣県への往来自粛も。三連休はなぜしなかったのか?
「専門家会議から色々意見を聞いている。関西より東京は少なかったため出さなかった。病床数などを含めた、総合的な判断が求められると思った」
「不要不急の外出自粛を」東京都で初めて要請
東京都内での感染者は、3月23日以降ごろから増え始め、23日には16人、24日には17人の感染が発表された。
40人以上の感染が報告されたことで、累計の感染者数は200人を超え、都道府県別では最多となっている。