新型コロナウイルスの感染拡大の影響で学校などが臨時休校となり、子どもに絵本などの「読み聞かせ」をする機会が増えたという人がいるかもしれない。
そんな中、俳優の藤原竜也さんが『日本昔ばなし 宝くらべ』を朗読する動画が「本気すぎる」などとネット上で話題となっている。
『日本昔ばなし』の読み聞かせは、藤原竜也さんのほか、綾瀬はるかさんや石原さとみさん、深田恭子さんなど大手芸能プロダクションのホリプロに所属する10人のタレントが行なっている。
新型コロナウイルス感染拡大で子どもたちが自宅で過ごす時間が増えている中、「外出もままならない子どもたちをはじめ、少しでも皆様のお役に立ちたい」という思いでホリプロが実施。
第⼀弾として、10作品を公式YouTubeチャンネルで期間限定で無料で公開している。
藤原さん担当の「宝くらべ」、子ども向けとは思えない“本気度”が話題
藤原さんが担当しているのは、「宝くらべ」という作品だ。
簡単なあらすじを紹介しよう。
むかしむかし、あるところに、金持ちの長者がいた。家に人がくるたび、その「ありあまる富」を見せびらかした。
ある日、「金を貸して欲しい」と、村で一番貧しい男が長者の元へとやってきた。だが長者は、その男にも宝物を自慢していた。
その後、貧しい男は長者に「おらの持っている宝物の方がずっとずっと値打ちがある」と言った。
すると、怒った長者は「お前のような貧しい者に宝物なんぞ買えるわけがない」と一蹴する。
しかし、貧しい男は「明日、家に見にきてください」と言う。そして翌日、長者は“本当の宝物”とは何か、改めて知ることになる...。
藤原さんは、物語の主人公の長者や貧しい男、そしてその他の登場人物も演じ分けている。その動画を見て欲しい。
藤原さんの「読み聞かせ」に、ネット上では「上手過ぎる。本当にいい声」「役の演じ分けが素晴らしい。さすが蜷川幸雄さんの舞台で経験を積まれた俳優さん」「藤原さんの声で、全話聞いてみたい」など賞賛の声が相次いだ。
特に話題となったのは、長者が貧しい者に激怒する一幕。
このシーンについては「子ども向けなのに、本気すぎてリアル」「まじでカイジの姿が浮かんだ」などという声が多数寄せられた。
藤原さんはかつて、TBSのドキュメンタリー番組『世界遺産』でもナレーションを担当。世界の文化遺産や雄大な自然を、魅力溢れる声で伝えてきた。
新型コロナの影響で大変な日々が続くが、俳優やタレントなど、プロフェッショナルたちが本気で役を演じる「読み聞かせ」を聞ける今は、ある意味貴重な時間かもしれない。