新型コロナウイルスの感染拡大により、様々なイベントが中止され、経済にも大きな影響が出ている。そんな中で農林水産省が、公式YouTubeチャンネルに花の活用を促す動画を公開。ユーモアのある内容に「シュールでいい」と話題になっている。
1分10秒の短い動画では、九州農政局の職員2人が淡々と話し続ける。
感染拡大の影響で、全国各地の学校で卒業式や入学式が中止、延期されている。さらに他の各種イベントも中止されているため、花の需要が減少。それを受けて、農水省では消費拡大を目指して「花いっぱいプロジェクト」を行なっており、動画ではその取り組みを紹介している。
しかし動画にテロップが出て画面の一部が隠れ、その後テロップが消えると花が置かれているという遊び心ある演出が。
画面に増えた花については触れられないまま、職員は花の魅力について「心を癒やす、季節感を醸す、部屋が華やぐ、心が豊かになる」と説明。行政機関などに公共の場での花の展示を求め、九州農政局では主に九州産の花を飾っていることを紹介している。
さらに一般の人に「身近な人に、日頃伝えられない想いとともに、花を贈ってみてはいかがですか」と呼びかけた。
その間にも、徐々に画面に増える花。そして動画の最後、画面全体が写真に切り替わってから職員が話す場面に戻ると…
画面が花で溢れ、職員は蝶ネクタイやサングラス、髪飾りをしており、鯉のぼりまで登場。一切画面上の花については触れないまま動画は終了した。
この動画はSNSなどで拡散され、「笑わずにはいられなかった」「最高のセンス」「お花買います」など、好意的なコメントが集まっている。感染拡大で不安感が増し、息が詰まると感じる人も多い中、この遊び心のある動画はちょっとした癒しになったようだ。