新型コロナウイルスの感染が世界で拡大する中、トイレットペーパーを買い占める行為が相次ぐオーストラリアで、地元紙『The NT News』が3月5日、新聞のなかにそのままトイレットペーパーとして使えるページを盛り込んだ。
地元の人を中心に話題となり、“いざという時に使いたい”などと感謝の声も寄せられている。
『The NT News』はTwitterで、「私たちは本当にトイレットペーパーを刷りました」と「#トイレットペーパークライシス」とハッシュタグをつけて動画付きで投稿した。
動画を見ると、めくり始めはニュース記事や広告が載ったいわゆる“普通の”新聞なのだが、中盤に模様が入った“トイレットペーパー”が印刷されていた。全部で見開き4ページ分で、線がついているため切って使うことも出来る。線通りに切り取れば、8枚使える計算だ。
オーストラリア国内では早速話題となり、地元メディア『Sky News Australia』は3月5日、動画付きでこの取り組みを報道。字幕テロップには「トイレットペーパー不足?心配はいらない」と付けていた。
アメリカのソーシャルメディア『Now This』は同日、「コロナウイルスの感染拡大で買い物客が消耗品の枯渇を恐れる中、オーストラリアではトイレットペーパー不足に直面している。そんな中、地元紙が行動を起こした」と報道。
フランスのメディア『Le Parisen』も同日、このニュースをTwitterで紹介するなど、世界で取り組みが拡散されている。
新聞にトイレットペーパーを印刷した地元紙『The NT News』のTwitterの返信には、「いざという時に使いたい」「素晴らしい」「たとえユーモアだとしても最高」など賞賛の声が相次いだ。