コンビニ大手のローソンは3月2日、全国の学童保育施設に、昼食としておにぎり3万個を無償で提供すると発表した。
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、各地で学校が一斉休校を始めたことを受けて実施するもので、昼食の準備をしなければいけなくなる保護者の負担を減らすことが狙いだ。
無償提供するのは、シーチキンマヨネーズ・おかか・鮭・日高昆布など。週に1度、1万個の提供を3週にわたり続ける。
提供は子ども1人につき2個までで、1施設あたりの上限は最大200個だが、各施設への提供個数は、出来る限り施設の希望にあわせて対応するとしている。
提供日は3月10日・17日・24日で、ローソンの社員か配送会社が施設まで届けるという。
申込み方法は、ローソンの公式サイトで3月3日に発表するという。
無償提供については、社内で2月28日ごろから協議を重ね、「すぐ食べられる」「温めなくても良い」「子どもが食べやすい」「届けやすい」などの観点からおにぎりに決定したという。
同社の広報担当者に取材をしたところ、実施の意図について「学校が一斉休校になると、給食に代わる昼食の準備をしなければいけなくなる保護者の負担が生じます。その方々の負担を少しでも減らしたいと考えました」と話す。
通常は“販売”している、おにぎりの無償提供。
ローソン側が「負担」することについて質問すると、「それ以前にコンビニエンスストアは地域のインフラであるべき。(新型コロナウイルスの感染が拡大する)このような危機において、困っている人がいた時に何が出来るのかをまず第一に考えることが重要だと考えています」と回答した。
同社は、東日本大震災を受けて、就学が困難になった学生向けに奨学金を創設。
1,097名を対象に、月額3万円を最長7年間支給するなどしてきた。