アマゾンのベゾス氏、気候変動対策に1兆円を寄付へ

基金は、科学者や活動家、NGOなど、自然界を保護する真の可能性のある取り組みに寄付されるという。
Open Image Modal
アマゾンCEO ジェフ・ベゾス氏 2019年9月撮影
ASSOCIATED PRESS

アマゾンCEOのジェフ・ベゾス氏が、100億ドル(約1兆1000億円)を気候変動と戦うために寄付すると表明した。

世界一の富豪であるベゾス氏は2月17日、Instagramで「ベゾス地球基金」の立ち上げを発表。

「気候変動は、地球にとって最大の脅威です。他者と共に、既存する方法を強化し、私たちが共有する地球への気候変動の恐ろしい影響と戦う新たな方法を探求したい」と投稿した。

基金は、科学者や活動家、NGOなど、自然界を保護する真の可能性のある取り組みに寄付されるという。基金の立ち上げとして100億ドルを寄付し、この夏から助成金の授与を開始すると加えた。

「地球は救える。大企業、小企業、国民国家、グローバル機関、そして個人、みんなが力を合わせる必要がある」と述べた。

アマゾンをめぐっては、約400人の従業員が同社の気候変動対策について抗議をしており、経営陣と従業員の間で対立が起きていた。ブルームバーグによると、経営側は「公の場で発言を続ける場合は解雇処分を受ける可能性がある」と従業員らに警告しており、強い反発を招いていた。

基金の設立は、こうした騒動が起きた矢先に発表となった。そして、今回のベゾス氏の決断は、過去の彼の寄付活動からは確実な進歩と言える。

アマゾンは今まで、多くの憤慨の的となってきた。なぜなら、ベゾス氏は世界屈指の資産家にも関わらず、ビル・ゲイツ氏とウォーレン・バフェット氏が設立したGiving Pledge(極度な資産家らが、多くの富を慈善活動に寄付するよう勧めるキャンペーン)に署名していないからだ。ちなみに、ベゾス氏の元妻、マッケンジー・ベゾス氏は2019年に署名した。

また、ベゾス氏は1月、オーストラリアの森林火災被害に100万オーストラリアドル(約7300万円)寄付したが、彼の潤沢な富に比べて寄付額が少ないと批判された。

ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。