日本でも感染が広がっている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。クルーズ船の乗客・乗員を含めると、感染者は数百人に上っている。
感染者で死亡した人がおり、政府は不要不急な外出を避けるよう呼びかけている。
初期症状はせきや発熱が出るケースが確認されているが、かぜやインフルエンザとも似ている。
もしかしたら感染しているかもしれない。そんな時はどう判断したらいいのか。問い合わせ窓口や病院に行くかどうかの目安などをまとめた。
「非常に長い倦怠感」訴える感染者も
新型コロナに感染すると、かぜやインフルエンザよりも症状が長く続くと言われている。東京都福祉保健局の担当者は、感染者の一例として、ハフポスト日本版にこう説明する。
「感染が確認された人の中には、かつて経験したことがない非常に長い倦怠感が続いたと症状を説明する人もいました」
朝日新聞デジタルは、 4〜5日が判断の目安とする川崎市健康安全研究所長の話を伝えている。医療機関に行っても確立した治療がない上、重症化しやすい高齢者などに移してしまう可能性があることを踏まえて「症状が安定しているならば、その間は自宅で過ごした方が得策だ」という。
症状を感じたら...「帰国者・接触者相談センター」
疑わしい症状で出て、なかなか回復しない場合はどうすればいいのか。
武漢市などへの渡航歴がなくても、各自治体の保健所などに設置している「新型コロナウイルスに関する帰国者・接触者相談センター」に問い合わせてみるという方法がある。
担当者が電話で聞き取り、感染の疑いがあると判断した場合は、「帰国者・接触者外来」が受信できるよう、医療機関を紹介される。
この窓口はあくまでも、渡航歴や感染者と接触した疑いのある人優先の問い合わせ先だ。
相談センターが「感染の疑いがあり」と判断する症状として、東京都保健福祉局の公式サイトで次のような例をあげている。
・発熱や呼吸器症状(軽症の場合を含む)をある人のうち、新型コロナウイルス感染症であることが確定したものと濃厚接触歴(※1)があるもの
・37.5℃以上の発熱かつ呼吸器症状があり、発症前14日以内に対象地域(中華人民共和国湖北省または浙江省)に渡航又は居住していたもの
・37.5℃以上の発熱かつ呼吸器症状があり、発症前14日以内に対象地域(中華人民共和国湖北省または浙江省)に渡航又は居住していたものと濃厚接触歴があるもの
※1 濃厚接触:感染者やその疑いのある人と行動を共にしたり、長い時間隣に座ったりすること。
「迷ったらまず相談して」
感染の疑いがあるとまでは言えない場合は、どうしたらいいのか。
各自治体が専用ダイヤルなどを設置している。心配な症状が出た時の対応、感染の予防や感染症などについて相談対応している。
例えば東京都の場合は「新型コロナウイルス感染症電話相談窓口」(03-5320-4509:9時から21時まで:土日、休日を含む)を設置しているほか、それぞれの保健所でも相談を受け付けている。
医療機関の受診については、東京都福祉保健局が公式サイトで、新型コロナウイルス感染症に関する「よくある質問」をの中で答えている。
武漢市といった対象地域以外の中国から帰国し、発熱や咳などの症状が出てきた場合は「その他の地域からの渡航者については、医療機関の指定はありませんので、マスクを着用して受診してください」としている。
東京都福祉保健局の担当者は「心配な人は、迷ったらまず相談してほしい」と話している。
各地自体の問い合わせ窓口などはこちら
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