テレビ東京の経済番組『ワールド・ビジネス・サテライト(WBS)』でメーンキャスターを務める大江麻理子さんが2月11日、自身のTwitterを更新し、今後は祝日のレギュラー番組の出演を休むことを明かした。
「MCの働き方改革は試行段階」
大江さんはTwitterで、「働き方改革の一環で、1月に休みをいただきました。しかし月曜から金曜まで祝日も出演する生活に戻ると、代休が取れません。そこで今後、大江は祝日休むことにしよう、となりました。まだまだMCの働き方改革は試行段階で、ひとまず2月3月の方針です。11日はおりませんが、WBSをよろしくお願いいたします」と綴った。
月曜日から金曜日まで放送がある、いわゆる「帯番組」の司会を務めると、平日が祝日になった場合の代休を取得できないというキャスターやMC陣に生じる問題に対応する形だ。
大江さんは、会社の方針として2020年1月8日から月末まで同番組の出演を休んでおり、2月に復帰していたが、これに続く新たな働き方改革となった。
放送局でも、一般的な企業と同様、総務や人事など番組制作に直接関わらない部署は祝日は休みとなる。
一方、アナウンサーやキャスター、番組制作者や報道部所属の社員やスタッフは祝日勤務が恒常化しており、代休や有休の消化は課題となっている。
放送局に務める番組出演者が代休や有休を取得するためには会社側の働きかけが重要となるが、大江さんは出演者の働き方改革について、「まだ道半ばなので、これが今後の課題」とした上で、「会社が働かせているというより、出演者が働きたがっている」ところがあるなどと発言していた。
大江さんのTwitterでの発信について、ネット上では、「良い仕事をするためにも休みが大事ですよね」「大江さんが行動することで、後輩さん達も休みやすくなるでしょう」など代休取得に賛同する声が多く寄せられたほか、「テレ東の柔軟な考え方が素晴らしい」など、会社側の姿勢を評価する意見もあがっていた。