新型コロナウイルスの感染が拡大する中国・武漢市からチャーター機で帰国した日本人が撮影したと見られる写真がネットで温かな励ましの輪を広げている。
2月7日にjjjjさんがTwitterに投稿した写真。チャーター機の第一便で帰国した父親が、経過観察で滞在する千葉県勝浦市の「勝浦ホテル三日月」の客室から撮影されたものだという。
浜辺には、「まけるな!」「おつかれさまです!がんばろう」という大きな文字。「あと少しがんばろう」という文字と太陽やハートのイラストの写真には、子どもたちの姿も写っている。
心温まる写真に、「無事に帰宅されることを祈っています」「もう少しだから頑張って」などの励ましの言葉がたくさん寄せられている。
さらに、jjjjさんは2月8日に「沢山の方が浜辺に来て下さり応援メッセージをくださったみたいです」と動画を投稿。
前日に投稿された写真にあった文字やイラストは波に消えてしまったのか見当たらないが、海を背に浜辺に並んだ人々が両手を大きく振りながら「心を一つに頑張って」と口々に叫んでいる。
ホテル「ホッとしている」
勝浦ホテル三日月はハフポスト日本版の取材に対し、「浜辺の文字は地元の小学生が書いたものと聞いています」と回答。
受け入れ当初は、風評被害などを心配する声や批判もあったといい、「地元の方が、こんな風に応援してくれるのを見ると嬉しいです。私たちもホッとしています」と語った。
jjjjさんによると、写真の投稿は父親から頼まれたものだという。
帰国前は「帰国したいけど、帰ったら迷惑をかける、申し訳ないという気持ちが強かった」が、「とても素敵なホテルに隔離して頂いて、3食ついて温かいメッセージまでいただいて、こんなにも勝浦の人、千葉の人、サポートしてくださる方がいることを知って欲しい」と意図を説明。
父親の体調は良好で、早ければ2月14日に帰宅できる予定だという。