沢尻エリカ被告に執行猶予付き有罪判決。裁判官の言葉に何度も頷いていた

懲役1年6カ月、執行猶予3年の言い渡し。沢尻エリカ被告の判決公判が開かれました。
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沢尻エリカ被告(2018年6月撮影)
時事通信社

合成麻薬MDMAなどを所持したとして、麻薬取締法違反の罪に問われた俳優の沢尻エリカ被告の判決公判が2月6日に東京地裁であり、裁判官は懲役1年6カ月、執行猶予3年を言い渡した。

初公判と同じく黒いスーツで現れた沢尻被告は、頭を縦に振って何度も頷きながら、裁判官の言葉を聞いていた。

判決によると、沢尻被告は2019年11月16日、自宅マンションで合成麻薬のMDMAとLSDを所持していた。

「薬物はいつでもやめられると思っていた」

1月31日に開かれた初公判では、沢尻被告は起訴内容を認め、「(関係各所に)多大なご迷惑をおかけしたと思っています」と謝罪。

弁護人から俳優業の復帰への意向を聞かれると、「女優復帰は考えていません」と否定し、「薬物はいつでもやめられる、コントロールできていると思っていましたが、大きな間違いでした。正しい意見を言う人の言うことに耳を傾けることなく、薬物が繋いでくれた偽りの友情にとらわれ、抜け出すことができませんでした」と後悔を口にした。

検察側は、沢尻被告が19歳のころから違法薬物を使用しており、「再犯の可能性が高い」として、懲役1年6カ月を求刑。弁護側は執行猶予を求めていた。

証人として法廷に立った沢尻被告の主治医によると、同被告にMDMAやLSDなど幻覚剤への依存性は認められなかったが、大麻に関しては「軽度の依存症」と診断したという。

主治医は、「(薬物依存は)やめようという気持ちを持ち続けられるかどうかが重要。今は極めてその気持ちが強いが、1〜2年経つと薄れてくるということがあるかもしれない。その気持ちを確認するために、通院を続け、相談し、社会的に安定した生活を送ることが大事」と話した。

沢尻被告が所属するエイベックス・マネジメントは、同被告との契約を継続し、「更生をサポートする」と表明している。

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