子育てあるあるを紹介するコラム。第一回目はおもちゃの片づけについてです。遊び盛りの6歳と4歳を育てている私が、1つだけ定期的にやっている、簡単で、子どもと一緒にできる「片付けのコツ」をお伝えします。
とにかく家の中はいつだって、おもちゃだらけ!
サンタクロースから、おじいちゃんおばあちゃんから、そしてお年玉で買ったから、とおもちゃが増え続け、収納に困っている、いや収納すらできずに散らかり放題のお家も多いのではないでしょうか?6歳と4歳の子どもがいる我が家も、大変なことになっています。
狭い我が家は、子ども部屋と家族みんなが寝る部屋が同じです。つまり毎日おもちゃを片付けないと、布団を敷いて寝られないのです。もっとのびのび子どもを遊ばせたい、毎日毎日片づけをしたくない、と思いつつも、狭いのでしかたがない。毎回、頑張っておもちゃを棚にしまうのですが、時にはブロックや人形をしまい忘れて、布団を敷いてしまい、あれ?体に当たるものがある、寝心地悪っ、と思いつつも、そのまま寝ちゃう日もあります。
ただ一つだけ、定期的に続けられている、おもちゃの片付け方があるので、ご紹介します。
おもちゃを3種類に分ける
私の家で実践していること。それは、2,3ヶ月に一回、子どもに、おもちゃを3種類に分けてもらうことです。
1、いつも使いたいおもちゃ 2、時々使いたいおもちゃ 3、いらないおもちゃ です。
1、いつも使いたいおもちゃ
いつも使いたいおもちゃは、子ども部屋に置きます。量は棚のカラーボックスに入る分だけ。(棚の上に乱雑に積み重なることはあるのですが)おもちゃが床の上に置かれていると、布団が敷きにくい、掃除機がかけにくいので、それが一番いやなのです。基本は棚の中、上だけにおいてもらいます。
2、ときどき使いたいおもちゃ
今すぐは使わないけど、まだまだ使いたいおもちゃは、奥の部屋、物置部屋にしまいます。物置部屋がおもちゃで埋め尽くされ、足の踏み場がなくなることもあるのですが、そこは諦めます、苦笑。私が勝手に整理したり、捨てると、時間が経った後に、子どもが「あのおもちゃどこにいったのかな??」と言ってくるからです。また時々、2と1のおもちゃを入れ替えすると、気分転換になり、子どもも嬉しそうです。
3、いらないおもちゃ
もう使わなくなったおもちゃは、まとめて袋に入れてもらいます。それを私が捨てるもの、人に譲るものに分けます。譲るおもちゃは写メを撮って、友だちにほしいかどうかを聞きます。ここが手間なのだけど、ゴミを増やさないため、そして我が子が使ったものを誰かが使ってくれるのは嬉しいものだから、頑張ります。友だちの家の住所を書くのも面倒なので、郵便局のアプリに登録しておき、宛名を書く手間を省いています。また郵便局は無料で集荷もしてくれるので,重いおもちゃを送るときは取りに来てもらいます。この流れを意地でも1週間以内にやります。そうしないと、お家の中がさらにおもちゃだらけになってしまいます。ここは踏ん張りどころ。
入れ替える。それが大事。
よく「片付けられなくなるから、新しくモノを増やさない」という声も聞きます。でも「もらえるおもちゃはなんでもほしい!」が私のポリシー。子どもがまだ赤ちゃんだった頃、いろいろなベビーグッズを譲ってもらいました。抱っこ紐一つをとっても、2,3種類試しました。その子の性格、月齢によっても、使えるもの、使いやすさが全く違っていて、試すことが大切だと実感したのです。
おもちゃもどれがその子の心をつかむか分かりません。そして初めて見るおもちゃほど、子どもたちは集中して遊んでくれます。おもちゃは子どものためというよりも、子どもに家で安全に遊んでもらい、私の時間が増えるためのもの。私の生活を助けるおもちゃ、なのです。だからこそ、いとこやともだちから、いただけるおもちゃはありがたくいただきます。
一方で、当然ですがとにかく増やしまくるのは危険です。
「ときめきお片づけ」で知られるこんまりさんによると、家の片づけをするとき、棚を増やすのはNGだそう。棚を増やしたらスッキリおもちゃをしまいやすくなりますが、置き場があると、物は増え続けます。ポイントはやっぱり「入れ替える」こと。棚を増やさずにモノを入れ替えて、整理する、増やさないのが大事なんですね。
また取り出しやすいこともポイント。すぐに取り出せる、と子どもが感じれば、片付けしやすくなるからです。でも我が家は乱雑に、時には無理にでも積み重ねて置いてしまうこともあって、そこは実践できていないのですが。
おしゃれな友だちのインスタや、フォトジェニックなPinterestを見ながらため息をつき、「広い家に住みたいよ―」とつぶやきながら、現実を直視する毎日。私のできる範囲で片づけながら、狭い部屋とおもちゃと私、住んでいきたいです。
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