新型肺炎の感染が拡大している中国・武漢市から1月29日の第一便で帰国した日本人のうち、症状が出ていない2人から新型コロナウイルスが検出された。無症状での感染が確認されたのは、日本で初めてのケース。
厚生労働省によると、無症状の感染者は40代男性と50代女性で、症状はなく念のために行った検査で感染が確認されたという。
また、第一便で帰国した206人のうち、発熱などの症状があった武漢市に住む50代男性も新型コロナウイルスへの感染が確認された。国内での感染確認は11人となった。
新型コロナウイルスについて、厚労省は「ヒトからヒトへの感染が認められましたが、現時点では広く流行が認められている状況ではありません」として、「過剰に心配せず、季節性インフルエンザと同様に咳エチケットや手洗いなどの基本的な感染症対策に努めて」と冷静な行動を呼びかけている。
厚労省の呼びかけは以下の通り。
◆国民の皆様へのメッセージ
○ 新型コロナウイルス感染症は、我が国において、現在、ヒトからヒトへの感染が認められましたが、現時点では広く流行が認められている状況ではありません。国民の皆様におかれては、過剰に心配することなく季節性インフルエンザと同様に咳エチケットや手洗いなどの基本的な感染症対策に努めていただくようお願いいたします。
○ 武漢市から帰国・入国される方あるいはこれらの方と接触された方におかれましては、咳や発熱等の症状がある場合には、マスクを着用するなどし、事前に医療機関へ連絡したうえで、受診していただきますよう、御協力をお願いします。また、医療機関の受診にあっては、武漢市の滞在歴があることまたは武漢市に滞在歴がある方と接触したことを事前に申し出てください。