ジャスティン・ビーバーが告白したライム病とは? 同じ病気に苦しんだアヴリル・ラヴィーンの歌詞には…

ライム病はマダニが媒介する細菌による感染症。
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ジャスティン・ビーバーさん(左)とアヴリル・ラヴィーンさん(右)
Instagram、Getty

アメリカの人気歌手のジャスティン・ビーバーさん(25)が1月9日(日本時間)、公式Instagramでライム病と診断されていたことを告白した。

ライム病はマダニに刺されることで細菌に感染する病気。歌手のアヴリル・ラヴィーンさんも闘病していたことで知られている。

ビーバーさんはInstagramで「いろんな奴が、ジャスティン・ビーバーは薬でラリってるみたいだとか、色々言ってたけど、みんなは僕が最近ライム病だと診断されたことを知らないんだ」と投稿。

「それだけじゃない、皮膚や脳の機能、エネルギー、健康全体に影響する慢性疾患の深刻な症状を抱えていた」と告白した。

さらに、「苦しい数年だったけれど、適切な治療を受けることが、これまで治療が難しかった病気を治すことにつながる。僕は復帰して、今までよりもマジでずっと良くなるはずだ」と宣言した。

ビーバーさんは2019年3月に活動休止を発表。「僕はハッピーじゃなかった」と、自身の心身の健康に問題を抱えていることをうかがわせていたが、1月3日に新曲「Yummy」をリリースした。

闘病については、「近いうちにYouTubeに投稿するドキュメンタリーシリーズで詳しく説明する」と予告している。

 

壮絶な闘病をしたアヴリル・ラヴィーンが病床で書いた歌詞

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アヴリル・ラヴィーンさん(2019年1月)
Steve Jennings via Getty Images

ライム病は、人気歌手のアヴリル・ラヴィーンさんが2014年に病気を公表したことでも知られている。

「肉体的にも精神的にも今までの人生で一番辛い日々でした」

「私は死を受け入れ、体の機能が停止していくのを感じていました。まるで水の中にいるような息苦しさを感じて、とにかく空気を求めて這い上がりたい気持ちでした。神に助けを求め、この苦しみを乗り越え、この嵐の中で何か希望が見えるようにと祈りました」

活動を再開した2018年9月には、ファンに向けて長文のオープンレターを公開。辛い闘病生活について、このように触れている。

「自分の人生で最も恐ろしい瞬間に病床で書かれた」という「Head Above Water」は、病と闘う夜に母親の腕に抱かれながら湧き上がってきた言葉を書き綴り、完成させたという。

歌詞には、「生きるために闘っている」「眠りにつくには若すぎる」など自分を鼓舞する言葉とともに、「私を溺れさせないで」「助けて、息ができない」など数々の苦しみが綴られ、生きることへの祈りが込められている。

国立感染症研究所によると、ライム病は初期には発熱や倦怠感、関節や筋肉の痛みなどインフルエンザのような症状が出る。さらに症状が進むと、皮膚や神経、関節などにも症状が広がる。日本での症例は少ないが、北海道では患者の報告があるという。

ラヴィーンさんは、ライム病について「たった一回の虫刺されが、深刻な事態を引き起こします。ライム病が早急に処置されなければならないことを人々は知らないのです。ライム病と診断されず、何も処置が施されないケースが多々あります。そしてライム病と診断されたとしても、治療費が高額で払えないことも多いのです」と指摘。

自身の名前を冠した財団「アヴリル・ラヴィーン財団」の公式サイトには、ライム病の予防や医療機関、研究などについての情報を掲載し、関連団体への資金提供などを行なっている。

「もはやこの病が自分の人生の一部になっている」とメッセージに綴ったラヴィーンさん。「私は自分の経験を通し、ライム病の認識を世に広めていきます。是非この闘いに参加してください」と呼びかけている。