2020年にブームになるかもしれないと予測されている食材があります。
それは、“青パパイヤ”。
一般社団法人「日本スーパーフード協会」が発表した、2020年上半期のトレンド予測で、第1位となりました。
「トレンドになると言われても、聞いたことないな…」
そう思い、編集部の同僚たちに聞いてみると、「タイ料理でよく食べるよー!」「帰省した地元でも売ってたよー」「知らないの?映画のタイトルにもあったよね」など、多くの反応が。
どうやら筆者の私が知らなかっただけのようで、会話に全くついていけませんでした...(涙)。
ということで、どんなの食べ物なのか調べてみました。
黄色のパパイヤなら知ってるけど...。青パパイヤって何なの?
沖縄県農業協同組合(JAおきなわ)の公式サイトによると、パパイヤの原産地は中南米地域。
世界各地の熱帯・亜熱帯地域で栽培されているといいます。
フルーツとして生産・販売されている黄色いパパイヤなら、1度は食べたことがあるという人も多いかもしれません。
実は青パパイヤは、黄色いパパイヤが熟す前の状態のものなんです。
特産となっている沖縄県では、“野菜パパイヤ”として炒め物やサラダとして食べるのに使われているといいます。
朝日新聞デジタルによれば、2000年に開かれた沖縄サミットでは、“青パパイアのクリーム煮”が夕食会メニューに入っていたそう。今から20年前のことです。
首都圏でブランド化に取り組んでいる地域もあるようです。この流れを踏まえると、「いよいよブーム」と言われても、たしかに不思議じゃないかも…。
どうやって食べると美味しいの?
タイやラオスなど一部のアジアの国では、青パパイヤを使ったサラダ『ソムタム』が定番だそう。
他にはどんなレシピがあるのでしょうか?青パパイヤのブランド化を後押している、埼玉県・春日部農林振興センターの中島淳一郎さんに和・洋・中で人気のレシピについて聞きました。
材料と作り方も合わせてご紹介します。
◇和食 青パパイヤのなます◇
【作り方】
1.青パパイヤを千切りにし、水にさらす。
2.大根、人参は千切りにし、塩をまぶす。
3.青パパイヤの水気を切り、塩をまぶす。
4.ボールに酢と砂糖を入れ混ぜておく。
5.大根、人参、青パパイヤの水気をしぼり4に加える。
6.千切りにした干し柿を加えれば完成。
◇洋食 青パパイヤとベーコンのグラタン◇
【作り方】
1.ベーコンは短冊切り、玉葱はスライスに切る。2.青パパイヤの中身をくりぬき、器を作り茹でる。中身は油で揚げる。
3.マカロニは茹でておく。
4.鍋にバターを入れ、1を炒める。薄力粉を加え更に炒め、牛乳、生クリームを入れ、混ぜながら沸騰させ塩・胡椒で味をつける。
5. 器に2~4を入れ、ミックスチーズをのせオーブン180℃で焼き上げる。
◇中華 鶏肉の青パパイヤ炒め◇
【作り方】
1.鶏もも肉は厚みを開いて均一にする。約1センチメートルのさいの目に切り、酒・醤油各小さじ1杯、胡椒少々で下味をつける。2.青パパイヤはさいの目(1センチメートル弱)に切り、酢水につけてアクを抜く。
3.ピーマン、赤ピーマン、長ねぎはさいの目(1センチメートル弱)に、生姜は薄切り(5ミリメートル各)にする。
4. フライパンにサラダ油を熱し、生姜を炒める。香りが立ったら1、2、3を順次加え炒める。合わせておいた調味料で味付けをし、水溶き片栗粉でとろみをつける。
5. 最後に胡麻油を回し入れて完成。
中島さんは青パパイヤについて、「こんな料理にも使えるんだとびっくりするほど、様々なジャンルの料理に合います。無数の可能性があるなという感じです」とコメント。
果物ではなく、野菜として食べる“青パパイヤ”。2020年に食べてみては?